Yへの手紙

Yへの手紙  最近、僕は「もこみち」と言うより、「ソ・ドヨン」に似ているなと自分では思っています。ただ人は「高見盛」に似ていると誉めてくれますが。お茶漬けの宣伝にでも出ようかな。  さて、貴女は、ご自分の症状を冷静に分析出来るようになっていますね。その原因にも冷静に迫っていると思います。貴女の言われるように、おなかはなにの問題もありません。1日数回も便を出しているから普通の人よりきれいでしょうね。ただ、その戦いのモードが少しだけ貴女の不便を作っているだけです。漢方薬で要らぬ力が抜けて、少しだけ図太くなれば治ります。もう貴女は実際に自分のからだで起こっている ことと、自分が作り出した症状の差に気がつき始めています。それが出来れば後は時間の問題なのです。冷静に全ての事象を判断し、パニクらなければ治ります。  僕も1日数回、心の便を排出して、まっとうな人間になりたいと思っています。でも僕の心は超便秘で、汚いものを一杯溜めこんでいます。  僕は哀しみの湖に小船を浮かべ、釣り糸を垂れています。すると森の木々通りぬけて時には喜びの風が吹きぬけます。風の尻尾にやっと触れた僕は、日常に帰って又汚染されつづけるのです。なんとか生きています。懸命に生きています。やっと生きています。どうにかやっています。とりあえずやれています。