もし許されるなら 旅に出てみたい 線路の傍の枯草の上 赤茶けた橋げたの脇 心を捨てる場所なら どこにでもある ただ 躊躇わなければ それでいいのだ

遮断機が降りた踏み切りを いくつ数えても 悔恨の念から 逃れられやしない 懺悔は後ろ手に縛られ 忘却を断罪する ただ 躊躇わなければ それでいいのに

終着駅は 訪ねる場所か 帰る場所か 望みもしない 望まれもしない 峡谷を分断する 裂けた警笛 ただ 躊躇わなければ それでいいのか