2007-02-23 若き友人へ エッセイ 若き友人へ 知性は溢れなくてもいい ジーンズの後ろポケットに 斜めに入っていればいい 咲き急ぐ季節を追いかけて 肯定の前線が鞭のようにしなる こだわりのさえずりに 立ち止まった海流 今日という日が変わる予感 真心は触れなくてもいい そっとハンカチで包んで 見えないのがいい 海に落ちる丘を横切って 追憶のガードレールが朽ちる 旅人の手から解き放たれる 白鳩の群れ 今日という日に変わる予感