求人情報

僕は岡山県の薬剤師会の代議員でありながら(仕方なくやらせれている)岡山県薬剤師会のホームページを見たことが無かった。今日何気なく開いてみると、薬剤師の求人情報と言うのが載っていて、150件近い求人があった。岡山県には恐らく薬局が1000軒くらいだったと思うから、2割近い薬局が薬剤師不足に悩んでいると言うことになる。全国で薬科大学が乱造されているが、このような現状を反映しているのかもしれない。  求人している薬局のほとんどは、調剤薬局だ。医院の前や病院の前に小さな建物を立て、医院から出てくる人をそのまま受け入れるような薬局だ。法律では、医院と薬局が分離されていて客観的な薬の情報を患者に示さなければならないとされているのだが、土地が分離されていればよいなどと勝手な解釈がまかり通っていて、お互い独立の関係だと法律的には主張する。だれがみても目の前にある薬局が医院と独立しているなどとは考えられないだろう。子供だましみたいな主張がまかりとおっている。医院の処方箋で食わせてもらっている薬剤師が、医者にとって不利益なことが言えるだろうか。それは余程正義感がある人でないと言え無いし、そんな人は元々医者の下請けみたいなことはしない。  現代医学で見放された人達は、これからどこへ行くのだろう。その人達の受け皿は、以前では薬局だったのだが、門前化した薬局にそれは出来ない。資本に物を言わせ、安全無害でほとんど効果が期待できないサプリメントを供給し続ける健康食品会社か。  ワンフレーズで、何も考えなかった男のせいで、社会のあらゆる場所でのタガが緩んだ。これからどこまで緩めば人々が気づくのだろう。失ったものの大きさに。