心配事

 夜中に何度も目が覚めるので漢方薬を飲みたいと言うから、中途覚醒漢方薬を作ってやった。その晩から何となく目が覚める回数が減ったらしい。なんでそんなに眠りが浅いのと尋ねると、色々心配事があると言う。主に実家の家族のことみたいだが、あまり深く追求しなかった。
 そこで、眠り薬の漢方薬とは別に、いつも僕が薬局で煎じて飲んでいる漢方薬を持たせた。僕が飲んでいるところもよく見ているし、僕が患者さんに作っているところも見ているから、「何の薬?」と尋ねられた。「心身ともに元気になる薬。元気でルンルンになる」と説明したら、その通りを旦那に伝えたらしい。好奇心か、実際に心身ともに疲れているのか知らないが、嫁につくってやった煎じ薬を自分も飲んだらしい。そして2日後に「下痢をした」と嫁が教えてくれた。
 僕は煎じ薬の材料が全てわかるから、「何か下痢をするようなものを食べたか、冷えるようなことをしたじゃろう」と答えておいた。すると今日嫁が来て「下痢は治った。キムチをいっぱい食べたからだろうと言っている」と教えてくれた。
 僕とは逆の辛党だから、どうせキムチを肴に大酒でもくらったのだろう。自分のことはさておいて、漢方薬のせいにするとは・・・。僕としては頼って来る多くの不定愁訴(訳の分からない症状)の方にあの煎じ薬を処方してあげたらと言う親心もあるのだが、職業柄、病気の一歩も2歩も手前の人には興味がないのか。

 

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裏腹

 「そんな怖い顔をしているからじゃあ!」と言える薬剤師は全国でも珍しいかもしれない。そう言われてなるほどと認める人はいないが、彼は「陽に焼けて真っ黒じゃからかなあ」と半分くらいは認めた。
 いつも血圧を診てもらっている病院の先生に「最近痩せてきた」と訴えたらしい。しかし先生は「何が今釣れるの?」と全く関心を寄せずに、魚の話だけして帰ってきたと教えてくれた。もう何年も若いのに高血圧でかかっているから、気心は知れているのかもしれないが、見かけとは裏腹に意外と繊細で、いや臆病と言ったほうがいいかもしれないが、本人にとっては勇気を出してした質問なのだ。
 ほとんどのお医者さんがひたすら受験勉強を勝ち抜いてきた人たちで、その中の多くがそもそも医者の家庭出身だ。だから中学を出てすぐに海に出て、漁師になったような人と生活上の接点などほとんどないだろう。唯一の接点は「患者」でしかないのではないか。だから、得体のしれない人間に見えて、当たり障りのない距離感を保つ。
 「いつも魚の話ばかりじゃあ」とも教えてくれたから僕の推論は当たっているだろう。
 僕はどのくらいの期間に、どのくらい痩せたか確かめて、その他の体調も問診して確かめた。おそらく夏の暑い時期も海に出続けたせいだと思うから、そんなに心配しないでと励ました。ひと月にこれ以上痩せたら何かを疑ってみると言う不文律があるが、それはクリアしていたし、そもそも働きぶりからしたら痩せて当然だ。この夏に何十回、僕がインフルエンザの方に勧める栄養剤を取りに来たか。それだけ仕事がきついのだ。
 ただし、痩せた不安感を払しょくしてあげるのは、僕みたいな薬剤師よりもお医者さんのほうが数倍信頼性がある。世の中は色々なパーツで成り立っている。そのことを理解して労ってあげたらどんなに喜ぶだろう。こんなことを思うのは、勝ち抜くことが出来なかった人間のひがみか。

 

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 なるほど専門家はこのことを言っていたのか。今日運転していてふと先日メガネを受け取ったときの会話を思い出した。
 遠近のメガネの縁が壊れたのでメガネ屋さんに持って行ったとき、出来上がるまで2週間くらいかかるから、その間のメガネが必要だろうと言うことでもう一つ作ることにした。同じ遠近のメガネを作るのはなんだかもったいない気がしたので、中近のメガネを作ることにした。車を運転するとき以外は遠くを見ることはないから、中近のほうが実用的だろうと思ったのも大きな理由だ。 
 ところが中近のメガネを渡されるときに「法律違反ではないのですが、中近は運転には不向きですから、時に夜間は運転しないようにしてください」と言われた。確かに、数年前に運転中に目が疲れて仕方なかったので遠近を作ったのだが、もうそんなことは忘れていた。
 ところが最近、運転をしていると後ろ首が凝って、吐き気がするようになった。特に夜など数分車を走らせればもうそうなってしまう。僕は疲れやすくなったなと言う単純な理由をつけてその体調を無視していたが、今日その原因に思い当たった。「ああ、メガネだ。そういえばメガネ屋さんが運転をしないでと言っていた」
 確かに見えにくいから必死で前方を見つめている。目を凝らせば焦点が合うが、自然にしていると何となくぼやけてしまう。だから僕は必死で目の筋肉を緊張させ、視界を確保している。まさに懸命に力んでいる。まるで、バーベルを降ろしてもよいと言ってもらえず、ずっと持ち上げている重量挙げの選手みたいだ。
 さすが専門家だ。こうなることを経験的に知っているのだ。それにしても人間の身体ってよくできている。どこかを補おうとして無理したところが傷んでくる。まさに自然の営みと同じことだ。この不自然な人間の中にも、まだ自然は残っているのだろう。

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以心伝心

 以心伝心とはこのことだと、教科書に載せたいくらいのタイミングでその女性が買い物に来た。
 待ちに待っていた備中温羅太鼓のコンサートの案内を代表者の方から葉書で頂いた。チケットを手に入れるには、総社市の文化センターまで行って買うか、チケットぴあで買うかのどちらかだった。えらそうに今チケットぴあと書いたが、僕には何のことか分からなかった。そこでインターネットで検索して、コンビニで買えるチケットだと言うことが分かった。
 総社までの片道1時間半くらいなら、それも和太鼓のチケットを買いに行くためなら、何の負担もない。ただ、コンビニで買えるなら、それも頭にすぐ浮かんだ女性が店長をしているコンビニで買えるなら、こんなに便利なことはない。恐らくタッチパネルを押し続けて発券までに至るのだろうから、一人でやり遂げる自信はないが、手取り足取り教えてもらえるなら不安はない。
 彼女が店にいる時間帯ぎりぎりに訪ねることを約束して、その時間に間に合わせて行ったのだが、駐車場を見て「こりゃだめだ」と思った。普段広い駐車場だなと前を通る時に感じていたが、そのかなりのスペースが埋まっていて、僕が車を止める間にも、出ていく車、入ってくる車でごった返す。
 これではおそらく手取り足取りでは教えてもらえない。出足を完全にくじかれたが、15分くらい車を走らせてきたのだから、買わずに帰るのはもったいない。そこで意を決して店に入ったが、案の定レジに列が出来ていて、彼女はてきぱきと客をさばいていた。普段から「コンビニの店長にうってつけ」と評していたが、まさに現場を見て確信した。多くの客を連続でこなす姿は、薬局などではないので、新鮮だった。忙しいと言うよりも、忙しすぎる光景が何かの映像のように思えた。
  レジ前の行列の傍から「挑戦してみる」とだけ伝えて、自分でやってみた。いつどこで行き詰まるかこわごわだったが、意外とスムーズに運び、名前をカタカナで入力するところで初めて躓いた。試行錯誤していたら、手が一瞬空いたのか後方から彼女がのぞいてくれた。「名前の所まで行っていたらもう大丈夫」と太鼓判を押してくれたが、そのおかげかほどなく躓いたところから脱出できた。今思えばカタカナの大文字と小文字が両方表示されていたのかな?
 最後に引換券が出てきたからそれをレジで待ってくれていた彼女のもとに持って行った。初めてのお使いではないけれどえらい褒めてくれて、確かではないが「新しい自分を発見できましたね」いや「新し力を得られましたね」いや「新しい舞台に立てましたね」いや、まあ、一段ステップアップできたのを褒めるようなことを言ってくれた。機械音痴の僕にはかなり高いハードルだったが、困れば代わりに作業をお願いすると言う約束だったから、ストレスは意外となかった。結構自分でやれたことに満足していたところに、例の誉め言葉。すぐに僕は思った「やっぱり彼女は、セブンイレブンの店長が天職じゃあ!」

 

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借金

 当然年下だと思って問診していたのに、実はほとんど同じ歳だった。なかなかこうした思い違いはない。むしろ逆の場合のほうが多いと感じていた。
 「えっ、僕と同じ年齢?若く見えるなあ!」とそのままの感想を言うと、本人も奥さんもまんざらでもないような表情だった。その次に二人がまた口をそろえるように「髪がふさふさしているから若く見られるんですわ」とこれもまたまんざらではない風だった。「気の毒ですから、口には出しませんが、禿げてない分、若く見えるんでしょう!」これまた、またまた、まんざらでもなさそうだったが、このまんざらでもないのも一瞬だ。そんなものどうでもいいくらいの身体的な苦痛を抱えている。歯も髪も抜けて当然の世代になると、やはり一番の贈り物は健康だろう。歯も髪もなくても日は経つが、痛みや不自由を抱えたら時間が止まる。時間の向こうに希望は見えない。だから、痛みや不自由の囚われの身になっていないのが一番の幸せなのだ。
 先日、玉野教会の女性信者さん、僕より一回りくらい大きな方が、「お返ししている」と言われた。老いると言うことは、一つ一つ失うのではなく、一つ一つお返しすることなのだそうだ。
 どう見てもまだまだあまりお返ししていないように見えるが、それでもちゃんと歩む道を見据えて進んでいる姿を見て多くの示唆を頂いた。
 歯もない、髪もない。いっぱいお返ししている僕なのにまだまだ返しきれないものがある。それは借金だ。福沢諭吉では返せれない善意の借金だ。

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姿勢

 この女性の言う病院は、9割、鍼や指圧の治療院のことで、先生と言うのは9割は鍼灸師柔道整復師のことだ。最初はそのことが分からなかったが、診断名がはっきりしないから途中から気が付いて、それ以来相互に誤解はない。
 岡山県に引っ越してくる前から鍼や指圧の信奉者で、多くの不快症状を軽減してもらっていた。僕も同じようなところがあるので話がよく合う。関西人特有のボケと突っ込みが薬局の中でも展開されるので面白い。が、今患っている不快症状は気の毒だ。
 そのせいで、よい先生を探しまくっている。元々、その手の患者としては大ベテランだから、目は肥えている。だから治療してもらった感想を言うのだが結構的を射ている。
 僕はこのところ、作業する姿勢のひずみで苦しんでいたことに気が付き、姿勢を正すことでかなり痛みから解放されている。以前では考えられないくらい治療院から遠ざかっている。自分の経験で、痛みの患者さんには日常生活を見直すように勧めている。姿勢が悪い可能性があるから、癖を直してみようと勧めている。そしてその後には必ず次の言葉を添える。「生きる姿勢も正そうね。どうせひん曲がっているのだろうから」 
 これを言わなければ僕の薬局は流行るのだろうけれど、なぜか一言多い。

 

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異業種

 なかなか異業種の方が褒めてくれるようなことはないが、今日ほめ過ぎではないかと言うような言葉を間接的に聞いた。うれしいと言うよりは照れる。
 しかし、東洋医学を教えている学校の講師の方が褒めてくれたのだから、僕が最近多用している処方を専門家が評価してくれたのだから自信になった。
 患者さんの訴えは、首の両横を締め付けられるようとか、のどぼとけを押さえつけられているようと言う摩訶不思議な訴えだった。病気ではないが不愉快だろう。
最近こうした人にはハーブがたくさん入った漢方薬を利用している。すると気持ちが楽になるのだろう、御本人にとって不愉快な症状がなぜか軽減し消えていくこともしばしばだ。
 今日いつものように定期的な治療に行ったときにその先生が鍼をしながら「体がずいぶんと変わりましたね」と言ってくれたそうだ。勿論よい方向にだ。本人はそんなに自覚していないみたいだが、プロの先生が体を触ったときに気が付かれたらしい。煎じ薬を飲んでいることを女性が告げると「その先生は名人かもしれないね」と言ってくれたそうだ。創っているのは自律神経を整える処方で、薬を作る免許(薬局製造業)を持っている薬局ならどこでも作れるものだから、決して名人ではないが、なかなか異業種に褒められることはないのでびっくりした。
 漢方薬の中心が、かつての薬局から病院に移っているが、こうした手作りの良さは、インスタントには負けない。コーヒーを豆からひいて飲むのと、ネスカフェで飲むのとを比べているようなものだ。

 

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