肥満

 世界的な肥満の蔓延は温室効果ガスの排出量を増やし、気候変動の一因となっている可能性を指摘する研究報告を、コペンハーゲン大学デンマーク)のFaidon Magkos氏らが発表した。同氏は「今回の分析結果は、肥満を減らすことは罹患率や死亡率の低減、医療コストの削減に有益なだけでなく、地球環境にも好ましい影響を与える可能性があることを示唆するものだ」と説明している。
 Magkos氏らは今回、さまざまな産生源からの温室効果ガスの排出量に関するデータを分析。その結果、肥満の人は、適正体重の人よりも、二酸化炭素やメタン、亜酸化窒素などの温室効果ガスの排出量が最大で20%多いと推定された。
 肥満の人は、体重を維持するためのエネルギー消費量が多く、より多くのエネルギーを摂取する必要がある。そのため、肥満の人が増えると、食料の生産量と輸送のための燃料の使用量も増加する。さらに、肥満の人が自動車や電車、飛行機などを使って移動する際にも、より多くの燃料が必要になるという。
 Magkos氏らは「肥満は食料生産とその輸送を増やし、結果として温室効果ガスの排出量を増加させる一因となっている」と説明。その上で「肥満の影響で、世界中では年間約700メガトンもの余分な温室効果ガスが排出されている可能性がある。これは世界の温室効果ガス排出量全体の約1.6%に相当する」と述べている。
 Magkos氏によれば、今回の研究結果は、肥満治療に関わる全ての人にとって重要な意味をもつという。一方で、「この結果を受けて、既に差別や偏見に直面している肥満の人々に対し、さらなる非難を浴びせることがあってはならない」と同氏は強調している。

 この最後の警告がいい。さらなる非難を浴びせることがあってはいけないというが、これだけの事実を見せ付けられると、非難したくなる潔癖な人も多いのではないか。何も知らされなければ非難もしないだろうが、これだけセンセーショナルだとつい口から出てしまう人もいる。そんなに大切なことで、そんなに有意義なことなら、肥満の方にそっと教えてあげてそっと協力してもらえばいいのに。
 ただこの対象者はやはりアメリカに多い。よく食べるのか、魅力的な女性の条件がよく太っているお国柄だからか、やたら皆さん体格がいい。ほとんど相撲取りかと言うような人たちが男性女性問わずいる。よくそれで長生きができるなと、僕らの常識を破壊しそうだが、実際には僕らの常識どおりのことが起こっているのかもしれない。食べたい放題で元気で長生きされたら、節制している人たちが浮かばれない。自然はどこかで平等に扱うから、ひょっとしたら見かけほど元気で長生きではないかもしれない。
 この冬楽しみにしていたスキーにベトナム人を連れて行くことができそうにない。楽しみにしていたのはベトナム人で僕はかなりのストレスなのだが、今年は上手く行くと免れるかもしれない。スキー場の積雪情報を眺めながら毎日安堵している。中国山地に雪がない?今年の夏が末恐ろしい。又かなりの被害に人々が苦しむ。贅沢三昧の挙句が身を削り、命を削る。なんとも皮肉なものだ。