再認識

 皆さんもご存知のとおり、台風の東側は風雨が強い。西側とはえらい違いだ。だからこのあたりだと広島県に上陸されると一番被害が大きい。昨夜の台風も話題はその事ばかりだった。テレビやインターネットで確認するのもその事ばかりだ。
 一昨日辺りから、台風の目が牛窓の真上を通るのではないかと予想していた。広島寄りよりは真上の方がいいかと、慰めていたが、結局は兵庫県を通過したのではないかと思う。今か今かと嵐が始まるのを覚悟して待っていたが、結局は随分と早寝して、朝までそのまま眠っていた。途中で風の音とか雨の音で目を覚まされなかたってことだ。NHKのニュースで、しばしば牛窓から台風の様子を伝えていたから、千葉県に住んでいる姉が心配して電話をしてきてくれた。電話を貰ったときもニュースで牛窓のホテル前から中継していたので、画面を見ながら姉と話をした。今は東京からやってきた芸術家夫婦に家を使ってもらっているが、僕らが育った家のすぐ傍のホテルからの中継だから、姉も様子が分かる分心配だったのだろう。ところがその頃もまだ嵐の気配はなく、記者も表現に困っていたようだった。姉は午前3時頃までニュースを見ていてくれたらしいが、僕は爆睡していた。台風の目の東と西でこんなに違うのかと再認識した夜だった。朝近所の人との会話もその事ばかりだった。ただ、それでも昨夜は牛窓の低いところでは海の水が上がってきている。
 我が家だけは何とか被害にあわないようにから始まって、牛窓の人が被害に会わないように、せめて岡山県は避けて、せめて僕の漢方薬を飲んでくれている人たちの住む町は避けてと段々エスカレートして、最後には「永田町にまっしぐら」しかない。「全ての国民の不幸はあいつ等に背負わせて」しかない。