能力

 何で8月と言う月が口から出たのか僕にはわからないが、何かがその時にあったのだろう。
 お嬢さんが「去年のちょうど今頃から来だした」と言ったから、僕との付き合いは丸々1年と言うことになる。1年で随分と血色がよくなり、見た目にはスリムで物静かなお嬢さんだが、当初はこのお嬢さんを元気にできなければ、漢方薬を勉強してきた何十年が意味を失うくらいの危機感を持って僕も対応していた。漢方薬でしかこのお嬢さんを元気にできないのではと思ったからだ。
 体力のなさを何かの病気のせいにして、治療するのが適していないことは長年の経験ですぐに分かった。基本的に体力を上げ、襲ってくる多くの不快症状を漢方薬でその都度退散させれば済むように思えた。
 思春期の心の迷いなど誰にもある。むしろその儀式を通らなかった方が危険だ。
 人に何かを自慢するようなひとでないお母さんの口から出た「そんなに頑張らなくても頭に入るみたいです」と言う言葉を、見事今月証明してみせてくれた。高校の先生が受験は無理だと断定していたのに、学校にも塾にも行けるようになったしで、ある国立大学に合格した。聞けば一時は東大を目指していたらしいから、ひょっとしたら一昨年の8月くらいに体調を崩したのかもしれない。お母さんが「早く大和先生を見つけていれば・・・」と一度だけ後悔じみたことを口に出したことがあるが、勉強を中断した時期が短かったら、目標を落とさずに済んだのかもしれない。
 ただ、今回もたらされた結果にご家族に不満はなく、安堵と喜びが伝わってきた瞬間、僕もその喜びの裾分けを頂いた。
 かつて僕の漢方薬を飲んでくれた〇大のお医者さんも、僕が凄いですねと言うと「受験勉強が上手いんです」と答えたが、同じニュアンスを含んでいる。どちらも謙遜で言っているのだろうが授かった能力が羨ましい。

【米国大統領選】"トランプVSバイデンどっち推し?"「ほぼトラならプラス面は〇〇!」日本の影響は?太郎の怒りの矛先はこの人【山本太郎/れいわ新選組/大統領選挙/トランプ/バイデン】 - YouTube


 

肌感覚

 難しいことはよくわからないが、例えば東大の経済学部を出て官僚になっている所謂専門家より、肌感覚では理解は上ではないのかと錯覚してしまう。本当に僕の自惚れで済めばいいが、下記の文章を書いている人の推察を否定しきれるのか、官僚たちに公の場で語らせてみたいものだ。本気でそう考えているのか、アホの痔見ん党の議員のために、正論を捻じ曲げているだけなのか。
 落ち目を隠すために、汚部が殺される前からずいぶんと日本を称賛する自画自賛番組が増えていた。汚部がやらせたのかアホコミが忖度してやってたのか知らないが、落ち目になるのを必死で隠していた。余程楽観的な人間か、あちら側で逃げ切れる確信を持っている人間しか、その風潮の恩恵は得られないのに、悲しいかな多くのこちら側の人間が信じて、判断力をより一層失った。
 あちら側の人間が、今大いに活用しているのがバラマキだ。毎日のように新たなバラマキ先を公表している。「僕が納めた税金がそこに行くのか」状態で、開いた口が塞がらない。「てめえらの金でばらまけ」

 

 

アベノミクスのことを「新自由主義」などと、いまだに言っている“お花畑”エコノミストがいるが、安倍政権が実行したのは異次元の金融緩和による金融市場の抑圧であり、その結果、日本は中国よりひどい統制経済になってしまった。いまや日本には、完全な民間企業はないも同然だ。名だたる日本企業は、日銀に株を買われたために、「国営企業」と化している。
こんなことは、フツーの資本主義国では起こりえない。独裁政権のような国でないと起こらない。なぜなら、法の支配を完全に無視しているからだ。いまの日本は、国家が単にカネを刷って、それで政府を運用し、さらに国民に配っているだけの国だ。
独裁国家の末期によくある「バラマキ政治」が続いている。これでは、経済衰退が加速するわけである。自民党政治によるバラマキと借金財政、それによる統制経済社会主義経済を止めない限り、日本は限りなく衰退していくだろう。
山田 順 ジャーナリスト・作家

射程

 僕にとっては珍しいことだ。夕食後ソファーでついうとうとしてしまった。
 薬局に来てくれる人はすでに目撃しているが、この2、3週間くらい、僕は何でも屋さんをしている。恐らく、本来の僕の仕事だろう漢方相談と漢方調剤は勿論、OTCの販売からレジ打ちまで全部こなしている。
 従来、漢方調剤は役割分担で能率よくできていたが、今は薬草を棚から取って並べ、計量して、分包機で分包する。薬袋に名前を書き、使った薬草群を又棚に戻す。恐らく従来の2倍以上の時間を費やしていると思う。待たせてはいけないと言うプレッシャーは勿論、そもそも体力の消耗が激しい。
 また今週の頭にいわゆる風邪をひき、1日は結構倦怠感があった。その夜にはあえて長時間寝るぞと9時には床に就いたが、結局朝の7時まで寝ていた。普段7時間くらいが僕に適していると思っていたが、10時間寝てしまったことになる。こんなに長時間寝ることが出来るんだと、自分で驚いた。
 鼻声がまだ残っているから、店頭ではバレてしまい「先生でも風邪をひくの?」とか、「不死身かと思っていた」などと言いネタにされる。でも岡山市から通ってきてくれる女性が「先生がいなくなったらどうすればいいの?」と聞きようによっては結構シビアな内容のことを、軽く笑顔で言った。確かにそのあたりも射程に入れてこれからを過ごさなければならなくなっている。つい最近まで「歌って踊れる薬剤師」を目指していたが、今じゃ歌うのは膝位なものだ。

双子の感覚を繋げてみた - YouTube

度胸

 何でも口に出して、それらしい人には尋ねてみるものだ。
 一昨日の、例の摩訶不思議なパソコン上の出来事。大切なメールが直接ごみ箱に入ってしまうのだから、手に負えない。僕がこうしたときに頼りにしているのが、漢方問屋の専務さん。そして税理士事務所でパソコンの腕を買われて働いているMさん。今までこの二人で解決できなかったことはない。
 無駄な作業でも、折角頂いたメールを見落としてはいけないので、一昨日からごみ箱の中も丁寧に見ることにしている。なんともはや能率が悪いが仕方がない。
 そんな中、ふと専務さんが訪ねてきてくれた。時にこうして覗くことはあるけれど、ドンピシャのタイミングでやって来てくれたから、困っている内容を伝えた。すると彼もこういったことはあまり経験がないのか、その故障?を検索してくれた。サンダーバードで嘗てはあったみたいだが、直近の例でも随分と昔のことだ。
 その検索結果が腑に落ちなかったのか、直接Mさんに電話をしてくれた。説明もそんなに長くしていなかったと思うが、すぐに理解できたのか、クイックアシスト機能を使って二人で修復してくれた。本当に数分と言う短い時間で回復してくれた。
 結局僕が、何かに「触ってしまった」と言うのがMさんの見立てだったが、僕は触ったら機能を失ってしまうようなところを開く能力もない。それは専務さんもよくわかっていて、「そうですよね」と不思議がっていた。
 何はともあれ、明日からは3つあるアドレスのごみ箱をあさる必要はなくなった。それにしても「どうして3つもアドレスがあるんですか?」と専務さんがこれまた不思議がっていたが、僕もその理由を知らない。少なくとも僕にはそうした能力はないから、誰かが作ってくれたのだろうが、この世界の僕の遅れ具合はもう取り返しがつかない所に来ている。人と人とのつながりを、電子機器などに任せるのがいやで、生身を大切にしてきたが、不都合を解決するのに人の手を煩わせることが多くなった。自分の価値観優先で人様に助けられる。度胸を付けるか図々しくなるかしか、価値観は守れない。

France Gall - Poupée de cire, poupée de son (1965) Stéréo HQ - YouTube


 

国際救助隊

 この分野のことを書くには一番適さない僕だが、あまりにも不思議な出来事だから、ボヤキを含めて書いてみる。
 本当にたまに相談者のメールが迷惑メールに入ってしまい、何日も僕の目に触れないことがあった。ところが最近見つけたのは、迷惑メールどころかごみ箱に直接メールが入っているのだ。今日は4人の方からのメールがそこに入っていた。こんなことあるのだろうか。何かの意図が働ていないのならまだいいが、意図が働いているなら怖い。
 僕のメールはサンダーバードと言う子供の時に夢中になって見ていたテレビ番組と同じ名前だ。当初outolookで設定してくれていたが、何かの不都合でこれで行きましょうとなった。以来ずっとサンダーバードだ。ただこれは任意の団体のものなのか、毎回寄付を募っているから、そのあたりは心細いが、僕が頼り切っている人が設定したのだから、疑うようなことをしてはいけない。
 相談や注文に対して、身体が許す限り当日を心がけているが、こうなれば3つあるアドレスすべてで、迷惑メールとごみ箱の欄も開けて確かめなければならない。きわめて不合理だが、今のところ僕に手はない。いずれプロフェッショナルに連絡して修復してもらおうと思っているが、サンダーバード自体の不具合だったらこれまた手はない。サンダーバードの隊員さん、助けて!
 
世界各地で発生した事故や災害で絶体絶命の危機に瀕した人々を、「国際救助隊」(IR―International Rescue)と名乗る秘密組織がスーパーメカを駆使して救助する活躍を描く物語である。

【青木理・清和会、安倍氏、統一教会....驕れる者久しからず】(尾形×望月)○The News ● 2/20 スピンオフ - YouTube

三途の川

 1月にコロナに感染し、鼻と咳の後遺症に悩まされている方。いわゆる後鼻漏で、それも次第に改善している。
 一番ひどい時は、何も考えられなくて、何もする気が起きなくて、このまま終わるのだろうかとそればかり考えていたらしい。そこで僕が「危なかったなあ」と言うと、ある経験を話し出した。僕は冗談で「川を渡っていたら、終わっていたよ」と言ったのだが。
 70歳手前のその女性は、ある夜夢を見たらしい。年末に立て続けに、従弟とそのお姉さんが亡くなったらしいが、伏線はそこにあったのかもしれない。
 水は澄通って、川岸には花が咲き、とてもきれいな小川にいた。すると川向うに従弟が現れ、呼んでいる。ただ少しすると急に幼い可愛い女の子が現れ、従弟が「この子の方が可愛いから、もう帰って!」と促したらしい。
 そこで女性は帰ろうとしたのだが、帰路は延々と続く白い石段で、上っても上ってもまだ先に階段が見える。すれ違う人もいるのだが皆無口らしい。懸命に上がっているうちに息が切れて目が覚めたらしい。
 融通が利かないところが欠点の女性だから、僕みたいに冗談を言うタイプではない。まして想像力豊かに作り話をする人でもない。このような三途の川の体験は、今までの薬局人生で数人から聞いた。僕は、その話を疑ってはいない。事実だろう。あの時ふと呼びかけに応じて川を渡っていたら・・・「よかったなあ、渡らずに」と本気で言った。

毒舌 お笑い「維新」研究 第5弾(西谷文和さん)【佐高信の隠し味】20240227 - YouTube

無料

 TOTO来た。と言うより、すごく早く来てくれた。お願いした翌日に来てくれて、作業も素早かったし、何より無料と言う点がよかった。
 1週間くらい前に、事務室の水道が蛇口の栓を閉めた後も水滴が等間隔で落ちているのに気が付いた。1滴ずつ、それも数秒に1回だから。音さえ聞こえなければそれでもいいかと思える程度だが、いつか急にそれこそ栓の蓋がとれたように勢いよく水が吹きだしたら厄介だなと心配になって、地元の業者に連絡をした。
 業者がやって来てくれるものとばかり思っていたが、何と製造メーカーが直接来てくれるという。工具さえあれば僕でも直せそうなちょっとした不具合とばかり思っていたが、メーカーがやって来ると言う。それも連絡した翌日に。
 どうして無料かと言うと、まだ取り付けて間もないのでメーカー責任で修理してくれるらしいが、僕には間もないと言う感覚はなかった。何時設置してくれたものか全く思い出せないくらい前のことのように思えた。
 どこにかに書いてあったのか、何かの資料が会社側にあったのか分からないが、3年数か月前にシンクとともに設置したものらしい。3年半でもなお、メーカーが責任を持って直してくれるのかと、さすが天下のTOTOだと感心した。
 比べる対象にしたら図々しすぎるが、あんな大きな企業でもこれだけ繊細に消費者対応をしているのだから、僕みたいなそよ風にでも吹き飛ばされそうな零細薬局は、もっともっと利用してくれる方々に真摯に向き合わなければならないと思った。引退が見えてきた今頃になって気が付いても仕方ないが、それだからこそずっと零細、お頭も0才だったのだろう。

3/12(火) 19:30~ ○The News ● 自民ハレンチ懇親会/原発のリスク、理解せぬ頭の悪さ/トランプ再び?抱きつく日本の愚【内田樹、望月衣塑子、尾形聡彦】 - YouTube