幼稚

 今朝、隣にある、寮として貸し出している家の庭を見に行った。と言うのは、昨日、一昨日遊びに来ていた若い友人が、時間を見つけて、釜を持って出かけたからだ。草が身の丈近く生えているのを僕が嘆いているのを聞いていたが、実際草を刈ってくれるとは思わなかった。そもそも釜の使い方を知らない人が今では圧倒的なはずだから、たくましく見えた。
 8人、かの国の女性達が住んでいるが、どうもその女性達は、落ち葉や草で庭の雰囲気が壊れることには関心が向かないらしくて、作物を作ることだけに熱心だ。ただし、自分達が植えた野菜も草に隠れて見えやしないが、あまり気にならないらしい。日本人とは明らかに美的感覚は違う。
 この一角の草を刈ってくれたのだとすぐに分かる場所があった。と言うのは、かの国の女性たちが植えた野菜の周りの草が綺麗に刈られていて、猫の額ほどの畑が現れていた。意外と野菜がしっかりと育っていて、その一角はなんだか綺麗に見えた。友人の努力を、好意を、かの国の女性達はどう受け止めるのだろう。
 日本の若い女性達に比べて決して引けをとらない、むしろ勝っている部分が多いと日ごろ感じているが、僕の友人の前ではまだまだ幼稚に見える。奥ゆかしさとでも表現すべき行いが出来る人の前では、未熟に見える。

掃除

 山形県大江町尾花沢市で販売された野生キノコ「サクラシメジ」から、基準値を超える放射性セシウムが検出されたことが分かった。これは、厚生労働省が9月19日に行なった買い上げ調査で判明した。県によると、大江町の「道の駅おおえ」では、販売していた山形市産のサクラシメジから基準値の3倍にあたる1キロあたり300ベクレルの放射性セシウムが検出された。すでに1箱350グラム入りが6箱販売され、現在自主回収を進めている。また、尾花沢市の「道の駅尾花沢」で販売していた市内産のサクラシメジからも、基準値を超える放射性セシウムが検出された。こちらの販売は、厚生労働省が調査のため買い上げたものに限られ、他への流通はないという。

 今更ニュースで流されても、どうってことはない。決して口にしないと決めているから、国民の多くが忘れてしまうように仕向けられても一瞬たりとも気を抜くことはしない。汚リンピックや単なるスポーツ馬鹿や芸NO人の高収入を報道されても、何の目くらましにもならない。食べないものは食べない。飲まないものは飲まないのだから。度胸のあるこの国の人や害国人に大いに胃袋の中に入れてもらい、しっかりと組織の中に取り込んで欲しい。そうすれば少しでも流通或いは浮遊する放射線物質が減るから。原発を推進した奴等は大いにきのこ類を口にして欲しい。土の中から一杯養分を吸う健康食品だから。撒き散らしたゴミは自分で掃除しろ。自分の胃袋に収めてしまえ。汚れた手でつかんだ銭とともに。

圧巻

 マンネリ化した行動の中にも、時として大きな感動的な発見があるものだ。
 山陰から遊びに来てくれた若い友人のために、金比羅宮と雲辺寺を案内した。僕は数回どちらも訪ねているのだが・・・・・・・
 発見Ⅰ・・・・・今までそこが最終の目指す本殿だと思っていたのだが、今日本殿の脇からさらに上に登ってお参りするべき社があることを知った。友人と、3月まで同居していたかの国の若い女性二人が、そこまで行ってみると言うので僕も付いていくことにした。麓に残した妻の事が気になったが、今日は友人の接待なので友人の意向を最優先に行動した。ところが歩いても歩いても、いや上っても上っても、その社が見当たらない。そこで降りてくる人に尋ねたら、もう15分くらい歩いたら着きますと教えてくれた。と言うことはさらに30分を要するので、時間と体力の消耗で諦めて降りることにした。でもこの発見は、次回の参拝をより楽しみにしてくれる。紅葉のシーズンには是非、インスタ映え大好きメンバーを連れて行ってみようと思う。
 発見2・・・・・雲辺寺の頂上に専門用語は分からないが、巨大な仏像がある。中には螺旋階段があって一番上(展望台みたいになっている)まで上がれる。以前は、雲辺寺と隣り合わせのスキー場にかの国の女性達を連れてくるだけだったのだが、今日はゆっくりと雲辺寺だけを友人に見てもらうために訪ねたので、その螺旋階段を上がってみた。すると瀬戸内海と反対方向にとてつもなく高い山々が連なっているのが見えた。仏像の下からでは木々が邪魔になって見えなかったのだが、想像を絶する山々が重なりながら続いている。四国山地とかつて習ったような記憶があるが、その名に恥じぬ立派な峰峰だった。雲辺寺がおよそ1000メートルだから、2000メートルくらいはあるのだろうか。あの高さなら、台風の風などをかなり防ぐことも出来るし、あの斜面で雨を落としてくれることもありうると納得した。天災が少ないとかつて言われていた岡山県は、ひょっとしたらあの山々に守られているのではないかと思った。感謝したくなるような圧巻な景色だった。
 単に友人に喜んでもらえればいいと思っていたコース選びだったが、自分にもこうした発見を通して返ってくる。いい休日だった。

教訓

 なんて優しい顔をしているのだろうと、その家庭の雰囲気を想像しながら訴えを聞いていたが、情報を集めて漢方薬を作る段になって、つい要らぬ話を始めた。まあ、よくあることなのだが。
 その子は吹奏楽をやっていて、クラリネットを担当している。中学校の時に無理やりトロンボーンをやらされて、半世紀以上経った今でも恨みつらみの僕からしたら、旋律楽器をやっている彼女は単純に幸せだなと思った。当時僕がもしサックスでも担当させてもらっていたらずっと音楽を楽しんでいたと思う。中学生の頃の、物事を吸収する力は、その後のどの時期よりも数段優れていて、取り返しが付かない時期だ。当時ブラスバンド部は行進曲ばかりやっていて、いわゆる後打ちばかりを3年間やらされた。その子は、クラリネットだけでなくピアノも出来るらしい。この後の長い人生をどれだけ音楽が慰めてくれるだろう。どれだけ音楽が生活の質を高めてくれるだろう。
 薬を作りに調剤室に消える前に、将来はジャズをやったらと言うメッセージを込めてテイクファイブをユーチューブで聴いて貰った。すると彼女はいい曲だと言った。中学生にしてジャズが分かるのだ。その評価に気をよくして次はボブマリーノノーウーマン ノークライを聴いて貰った。そして最後はスタンバイミーを聴いて貰った。面白いのは中学生の女の子に、まるで学生時代そのままの熱い気持ちで音楽の話をしたことだ。当時、ボロアパートの部屋に集まり、タバコの煙に咽びながら朝まで話し込んだときのようだった。
 面白いものだ。僕の子供たちともこんなに一所懸命に話しなどしなかった。ただひたすら働いて、子供の学資を稼いでいたように思う。心に余裕などなかったのだろう。家族が経済だけで結びついていたのだ。皮肉なものだ、もう生かすチャンスはない時期になって多くの教訓を得る。

肉球新党

 薬局を入ってすぐ右手のベンチの後ろに簡単な掲示板がある。何気なく今朝そこをみていて小さな葉書を見つけた。こちらを見ている猫の顔が大きいので単なる写真かと思ったが、近づいてみるとなにやら詩のようなものが書いてある。それより先に「猫の生活が第一 肉球新党」と言う文字のほうが見えたので、娘が時々購買する鳥の餌などの販売会社の宣伝かと思った。
 詩のタイトルが面白くて、最後まで笑いながら読んだ。旨いことを考えるものだと感心した。そしてこのようなグループがあることが嬉しかった。どのようなグループか全く知らなかったが、そしてまだインターネットで調べもしていないが、時間を見つけて調べてみたいと思った。娘が簡単に教えてくれたが、かつて僕らの世代のように硬直した考えで向かっていくのではなく、変化球勝負は今の時代にあっているのかなと思った。そして何より、娘がそういった人達に共感している事が嬉しかった。面と向かって親子で会話することはないが、少なくともこの分野では意見が一致している。許してはいけない人間をちゃんと把握している。薬局、特に漢方薬を標榜している以上、弱い立場の人と同じ地平に立てなければ、人間として偽者だ。金のために人の不幸を利用しているだけの人間になってしまう。正にアホノミクスのように。

安倍ニモマケズ

菅ニモマケズ
公明ニモ維新ニモマケズ
平和ナココロヲモチ
欲ハナク
決シテ諦メズ
イツモ国会前デ抗議シテイル

東ニ改憲ノ動キガアレバ
行ッテ猫パンチ
西ニ原発再稼動ガアレバ
行ッテ爪ヲトギ
南ニ米軍基地ガアレバ
行ッテココカラナクナレトイヒ
北ニ領土争ヒヤ紛争ガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒデリノトキモ集会ニイキ
デモノトキハオロオロアルキ
デクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフ猫ニ
ワタシハナリタイ
 

 

 

 

大学

お世話になっています。
またお薬をお願いします。今回は粉薬のみお願いします。
おかげさまでお腹の調子も仕事の方も順調です。そういえば前は誰が側に居るだけでとても緊張して息苦しかったのに今は平気なんです。何年も苦しんでいたのが嘘みたいに体の力が抜けた感じです。もっと早く先生に出会っていたら、普通に高校を卒業して、大学に行ったりできたのかなぁと最近考えてしまいます。
〇〇

今作って送りました。
そうですね、違った人生を送っていただいていたかもしれません。
ただ残念ながら僕は田舎の薬局ですから、なかなか最初には皆さん訪ねては来てくれないのです。
何処でも治らなかった人しか来てくれません。
年月が経っているぶん難しいですが、だからこそ勉強もしました。
あなたも、強いられた状況は辛かったかもしれませんが、
その期間に得たことが、ひょっとしたらあなたの一番の武器になって、これからの人生を支えてくれるかもしれません。
一所懸命に働き、貯金が出来た時点で大学に行ってもいいし、夜間でもいいし、今の時代は色々な道が用意されていますよ。
ヤマト薬局

一度も会ったこともないし、声も聞いたことがない。だけど僕はいつも応援していた。転職前からお世話をはじめ、希望の職種につけたのに、すぐ挫折しそうになった。その時かけた言葉で彼女は逃げることを選択せずに乗り越える努力をしてくれた。そして今がある。

夜風

 夜の9時前に中学校のテニスコートに出かけ、体育館からかすかに漏れる明かりを頼りにもくもくと周回する。今夜は歩いても汗ばむこともなく、時折かすかに吹く風が火照った体を優しく冷やしてくれる。空は雲に覆われて暗かったが、恐らく湿度もそんなには高くなく、季節を止めたい位さわやかだった。あまりの疲労で散歩に出るのを迷ったが、出てきてよかったと思った。あまりの気持ちよさに「眠ったまま歩けれるのではないの」と想像を膨らませていた。
 実は朝食を食べている間に一気に気分が悪くなり、体から力が抜けていくのが分かった。そのまま横になればもう起き上がれないのではないかと思ったので、懸命にこらえて何とか用意されたものを胃袋におさめた。朝の散歩のときは元気だったのに、10秒くらいの間に体調が急変した。いっそのこと起き上がれないくらいだと周りが理解してくれるが、なまじ体調が悪いくらいだと理解は得られない。スタッフの数がぎりぎりで動いている小さな薬局だから、抜けることはかなりの負担を他のスタッフに与えてしまう。願わくば、今日一日休まずに働かせて欲しいと心の中で祈った。そして緊急事態の時に飲む漢方薬などをぐい飲みしてしんどいまま仕事をしていたら、10時頃には何となく元気になり、通常通りの仕事ができた。
 この歳になって人生で一番働いているのだから不調はどんどん増える。とどまること知らないくらいだ。日替わり定食におびえて、憂鬱になることもある。ただ例の樹木希林の生き様を見ていたら考えさせられることが多々あり、何度も何度も彼女のことが頭に浮かぶ。