肌感覚

 難しいことはよくわからないが、例えば東大の経済学部を出て官僚になっている所謂専門家より、肌感覚では理解は上ではないのかと錯覚してしまう。本当に僕の自惚れで済めばいいが、下記の文章を書いている人の推察を否定しきれるのか、官僚たちに公の場で語らせてみたいものだ。本気でそう考えているのか、アホの痔見ん党の議員のために、正論を捻じ曲げているだけなのか。
 落ち目を隠すために、汚部が殺される前からずいぶんと日本を称賛する自画自賛番組が増えていた。汚部がやらせたのかアホコミが忖度してやってたのか知らないが、落ち目になるのを必死で隠していた。余程楽観的な人間か、あちら側で逃げ切れる確信を持っている人間しか、その風潮の恩恵は得られないのに、悲しいかな多くのこちら側の人間が信じて、判断力をより一層失った。
 あちら側の人間が、今大いに活用しているのがバラマキだ。毎日のように新たなバラマキ先を公表している。「僕が納めた税金がそこに行くのか」状態で、開いた口が塞がらない。「てめえらの金でばらまけ」

 

 

アベノミクスのことを「新自由主義」などと、いまだに言っている“お花畑”エコノミストがいるが、安倍政権が実行したのは異次元の金融緩和による金融市場の抑圧であり、その結果、日本は中国よりひどい統制経済になってしまった。いまや日本には、完全な民間企業はないも同然だ。名だたる日本企業は、日銀に株を買われたために、「国営企業」と化している。
こんなことは、フツーの資本主義国では起こりえない。独裁政権のような国でないと起こらない。なぜなら、法の支配を完全に無視しているからだ。いまの日本は、国家が単にカネを刷って、それで政府を運用し、さらに国民に配っているだけの国だ。
独裁国家の末期によくある「バラマキ政治」が続いている。これでは、経済衰退が加速するわけである。自民党政治によるバラマキと借金財政、それによる統制経済社会主義経済を止めない限り、日本は限りなく衰退していくだろう。
山田 順 ジャーナリスト・作家