前時代的

 前日、コロナの漢方薬や栄養剤を送った方から、電話がかかってきた。どうも家族も感染したらしくて、同じように薬を送ってと言うものだった。聞けばお子さんが兄弟感染を起こし、高熱が出ているらしい。こういったときに病院でいただいている解熱剤のほかに漢方薬や栄養剤があれば早く治る可能性が高い。近ければすぐにでも薬を取りに来てほしい。
 せめて栄養剤だけでも近くの薬局で手に入らないだろうかと相談を受けたが、僕には愛知県でその栄養剤を扱っている薬局は分からない。マニアックなその栄養剤を売っているような前時代的な薬局が残っているのだろうか。ドラッグにはないのは分かっているからそのことを告げると残念がっていた。と言うことはもう昔ながらの薬局は近所にはないと言うことだろう。僕も早く飲ませてあげて少しでも楽に過ごしてほしいなと思ったが、いかんせん遠すぎると残念に思いながらふと時計を見てみると、夕方の6時を過ぎたばかりだった。
 日没が早いから時間の感覚がマヒしていたが、7時までにクロネコヤマトのセンターに持って行けば発送に間に合う。急いで作れば間に合うとお母さんに言ってすぐに電話を切り作り始めた。
 そう、愛知県の方が、午前中には僕の漢方薬を飲むことが出来るのだ。漢方薬の郵送が中心だから、こんなに急を要するようなことは滅多にないので、あまり意識してこなかったが、こんなに距離が離れていても、結構急を要する病気の薬も飲んでもらえるのだ。田舎で50年もやっていると、田舎のハンディーばかりを意識して過ごしているが、宅急便のシステムが完成されてからは、地理的なハンディーはほとんどなくなってきた。
 どこに開業するかでほとんど勝負がついた時代とは隔世の感がある。田舎コンプレックスを救ってくれたのが、皮肉にもインターネットだった。インターネットも又新たなコンプレックスでしかなかったのに。何はともあれ田舎の人達のためにコツコツ勉強したことが遠く離れた都会の人にも生きるのは嬉しいことだ。

 

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