気化爆弾

 知らなくてもいいような知識が一つ増えた。偶然ウクライナのニュースで目にしたのだが、その憤りのまま調べてみたら下記のように説明されていた。

気化爆弾とは、「燃料気化爆弾(サーモバリック爆弾)」と呼ばれる爆弾のことです。通常の爆弾は火薬で作られますが、気化爆弾の中には「酸化エチレン」「酸化プロピレン」などの燃料が入っています。この燃料を広範囲に散布しながら爆発するのが特徴です。そのため、爆弾の被害が非常に広範囲に及びます。ガス爆発のイメージが近いかもしれません。広範囲に衝撃波を生み、人がその衝撃波にあたると、内臓破裂などの被害を受けてしまいます。また、広範囲で燃焼が起こるため、周辺の酸素を使い尽くしてしまい、窒息してしまう危険性もあります。サイズによって異なりますが、一発の気化爆弾の被害範囲は数百メートルほどだと言われています。

 ニュースではもう少しリアルな説明がされていた。記憶のまま書いてみると、2回に分けて爆発するみたいで、2回目の爆発は1回目で巻き散らしていたガスを爆発させるらしい。気体だから建物の中や地下室に逃げ込んでいても容赦なく殺すことが出来るみたいで、2000度から3000度になるらしい。
 原爆の熱風がどのくらいなのか知らないが、2000度から3000度の熱風が来たら、おそらく人間など見分けがつかなくなるのではないか。屠殺場にぶら下げられた肉塊でしかなくなる。
 よくもそんな武器を作ったものだと今更驚いた。多くの科学者が、多くの労働者がかかわって作ったのだろうが、彼らに罪悪感はないのだろうか。直接手を下していないから気持ちはそれから逃れられるのだろうか。使う奴の前に必ず考えた人間、作った人間がいるはずなのに、そういった人間は表に出てこない。今日も又何食わぬ顔をして、スーツを着て研究所に通い、作業服を着て軍需工場に通っているのだろうか。何の罪悪感もなく。
 その武器が、家族に使われたらどれだけ悔しいだろう。いや近所の人に使われたとしてもどれだけ悔しいだろう。ほんの少し想像しただけでも決して無残な殺りくに加担などできないはずだ。仕事と割り切れるのだろうか。
 プーチンを許さないのと同じレベルで、彼らもまた断罪されなければならない。2000度の炎で。

 

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