遅咲き

 昨日の日曜日も結局、朝の6時から昼の1時過ぎまで一人で薬局で漢方薬を作り続けた。これを月曜日に回すと、当日分に上乗せされるから注文をこなすことは出来ないだろう。翌日(火曜日)にずれ込むことは必須だ。それをやることに耐えられない性格だから、漢方問屋の専務さんが「発送までには数日かかります」と言う文言をホームページに入れるようにと言う助言は取り入れなかった。その文章を皆さんが目にしても僕には免罪符にならなくて、相談がされないままカルテが溜まっていくことが耐えられないのだ。漢方薬を作ることは薬剤師だったら簡単なことだが、相談して処方を決める作業がすべてを決めるから、いい意味でしんどいのだ。その作業をしばらくの間中断しない限り、僕の健康は維持できないと思う。と言うのは1時ころ2階に上がって、おそらく妻が買ってくるだろう昼食を待っていたのだが、電気マッサージ機にかかりながらちょうど1時間眠り込んでいた。僕にはとても珍しいことだ。日曜日と言うことで気も緩んでいたのだろうが、僕が1時間、太陽が昇っている時間帯に眠ると言うのは珍しい。病気の時以外は考えられない。
 この事実で、僕の体調がかなりの危険水域に来ているのを悟った。もともと頭の先から足の先まで不調だらけだが、働くことに関しては各器官が総動員してくれる。だから楽しく働けるのだ。ただ、眠くなったりする気のゆるみはあまりない。気持ちが体の疲労から来ているのだと思う。
 今朝思い切って、新規の相談をお断りする文言を専務さんに送ってホームページにアップしてもらった。その瞬間から体から疲労感が少しずつ消えて行っていることを感じた。
お断り
皆さんのご相談に全力を尽くしていますが、もう限界を超えて、もう一人の僕、もう一人の薬剤師、もう一つの薬局設備がないと丁寧なお世話ができなくなりました。申し訳ないですがしばらくの間、新規の方の相談をお断りします。また僕の体力が復活しましたら、このホームページで再開をお知らせします。

 僕などよりよほど高齢の方が、僕などよりもっと過酷に働いている姿を目撃したり見聞することがある。その方々に思いをはせ頑張ってみたが、気持ちだけでは何ともしがたい。もう20歳くらい若かったら、いや30歳くらい若かったらこなせるかもしれないが、その時には知識も経験もなかった。凡人はすべてが遅咲き。活躍できる時間など微々たるものだと思い知らされる。