縁側

 今日から、隣の古民家に8人のかの国の人たちが住むことになった。我が家の3階に2人だから10人と近距離で暮らすことになる。僕は、特別かの国の人を選んでいるわけではない。牛窓で働いているという偶然だけだ。現地の4000人の従業員の中から選ばれて来るだけあって、勤勉で善良な人が多いということでは恵まれている。さもないとこんなに長い間付き合うことはなかったと思う。  ただ、最近のニュースにかの国の人たちがしばしば登場するようになった。犯罪者としてがほとんどだ。このことはもう10年前から危惧されていたことだ。かの国の人たち自身が言っていたことで、「これからはどんなに悪い人が来るかわからない」と不気味な予言をしていた。案の定予言は当たった。  アホノミクスは大企業の太鼓もちだから、町の治安が乱れるなんてのはどうでもいい。大企業から金をもらえばいいのだ。自分が出来るだけ長く掃除大臣でおられればいいだけだ。だから低賃金で文句も言わずに働くアジアの人間は便利だ。彼らに職を取られても、痔見ん党や金平糖に票を入れるおめでたい人達も便利だ。この民意の低さはやつらには笑いが止まらないだろう。がっぽがっぽと税金を企業に回しそしてそれを自分に還流させる。よく出来た公の詐欺だ。森友や加計は氷山の一角だ。もっともっと汚くやっている。  選抜された人たちの日本での規則は大変厳しい。ただ、昔の日本の家庭なら当たり前のレベルだ。それに耐えられないようならこの国にいて欲しくない。今だ法を守ることに不慣れな国だから、自国にいるように振舞われたら大変だ。僕はこの町で彼らの評判を落としたくない。いみじくも古民家の縁側が大好きと言ったかの国の女性がいたが、僕自身が両国の縁側になればよいと思っている。「どうぞ腰でも下ろしてお茶でも飲んでいってください」と。