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「わが国での最近のインフルエンザとノロウイルス感染症の流行時における定点サーベイランスデータを用いた研究から、これら感染症の流行と土壌放射線が相関していることが報告された。本研究は岡山大学井内田科子氏らによる探査的研究で、今回の結果から免疫力低下と土壌放射線による照射に潜在的な関連があることが示唆された。Epidemiology and infection誌オンライン版2017年1月16日号に掲載。

主な結果は以下のとおり。

・インフルエンザとノロウイルス感染症の流行・集団感染は、放射線被曝が比較的高い地域でみられた。 ・発症率と放射線量との間に正の相関が認められ、インフルエンザでは r=0.61~0.84(p<0.01)、ノロウイルス感染症では r=0.61~0.72(p<0.01)であった。 ・放射線被曝が0<dm<0.01と0.15≦dm<0.16の地域の間には発症率の増加が認められ、インフルエンザは1.80倍(95%信頼区間:1.47~2.12)、ノロウイルス感染症は2.07倍(同:1.53~2.61)高かった。

 統計学の難しいところは分からないが、放射線濃度が高いところで暮らす人たちは、免疫力が落ちて、ウイルスにやられやすいと言う結果は分かる。僕ら素人は感覚でしか理解できないが、こうした学問的なアプローチは説得力があるのだろう。ただし、僕ら素人はこれでよく分かったとはいかなくて、下手をしたら余計わからなくなる。ただし、僕らが肌で感じることは学問的にも正しいことが多い。ただ、その学問的な結果を導く人が権力に媚びる人間の場合は別だ。彼らに喜ばれる結果を最初から用意しているのだから、むしろ疑ってかからなければならない。  放射能の影響は癌がよく取り上げられるが、むしろ日常の体調不良の形を借りることが多いみたいだ。風邪を引きやすいとか、なんとなく疲れるとか、循環器系で医者にかからなければならなくなったとか、そうしたどこにでもある不調、誰にでもある不調に姿を変える事が、逆に奴らをのさばらしている。加齢のせいでしょうなんて、いくらでも言い逃れが出来るからだ。  上記の文章は、今日、薬剤師宛に送られてきた情報だ。職業柄医学的な情報は毎日、全部に目を通すことが出来ないくらい入ってくる。こうした情報の中から患者さんに有益な情報を選んで教えてあげるのだが、薬剤師が、あまり権力を批判するのを聞いたことがない。と言うよりむしろ権力の有力な応援団だ。選挙のたびに薬剤師会から痔見ん党を応援するように連絡が来る。見返りを求めて何でもするというところだろう。おかげで薬局経営も僕らが若い時代に比べて随分と楽になった。奴等の不都合なことには目をつむり、票を出す代わりに金をくれだ。どこにでもある構図だが、この悪いところは、業界に属していない人達が割りを食らうって所だ。自分達さえよければ後は野となれ山となれの典型だ。放射能で汚染され、後どころか現実に野となり山となっているのに。  こうした情報が目に触れ、当然いろいろなことに注意を払う。ただそれを薬局を利用する人達に還元しないなら、かかりつけ薬局などと言う資格はない。かかりっきり薬局と名前を変えたほうがいい。権力にかかりっきりなのだから。