まずは神様に感謝。その次はアスリート治療院の指圧の先生に感謝。そして最後に、備中温羅太鼓の皆さんに感謝。今日は最初から最後まで感謝の日だった。僕に何も出来ることはなく、全て与えられた恵だった。 そもそも今回のぎっくり腰の治療で焦っていたのは、今日の備中温羅太鼓40周年記念のコンサートに行けなくなるかもしれないという懸念が一番の理由だった。年に1回だからこれを見逃せば来年まで待たなくてはならないというのではない。既にかの国の女性達に約束していて、特に4月に帰国する1人の女性がとても和太鼓のファンだったことがあり、どうしてもその女性に備中温羅太鼓のコンサートを心のお土産にしてあげたかったのだ。 腰は治ったのだが、不自然な姿勢をしていたせいで背中の筋肉が痛くなっていた。今日、総社市の会場に向かう前に先生にお願いしてほぐしてもらったら、とても楽になり、往復3時間の運転と、コンサートの3時間腰掛けっぱなしも難なく出来た。朝出かける前に無事に彼女達を連れて行き連れて帰れますようにと祈ったが、その願いを十分かなえていただいた。 備中温羅太鼓の演奏は壮観だった。40周年記念らしいが、40年の積み重ねで初めてここまで技術が極められるのかと思わせるほど完成されてきた。舞台に竹林をあしらい、幻想的な雰囲気の1部では、タイムスリップしたかのようで、ここは平安の都?安土?江戸?と思案した。 パンフレットを見ながら聴いていなかったのを悔やまれるが、恐らく「動」と言う曲だったと思うが、会場が、全ての人が一つになり感動の渦に巻き込まれるのを初めて経験した。恐らく全ての人が正確で力強い、その上多彩な技術を駆使する演奏に吸い込まれて行ったのだと思う。明らかに空気が一瞬にして変わり、演者のパフォーマンスにその都度歓声が上がった。黙って聴いてなんかおれない感動が全ての人を支配したのだと思う。多くの人が珍しく歓声を上げ、拍手が何度も巻き起こった。 正に今日の感動は恵だ。このお返しは、必ず明日から縁あって訪ねて来てくれる人達にお返しする。いただきすぎでは申し訳ない。