勝負

今年も学校保健委員会の季節が始まった。今日参加した学校がちょうどインターネット環境について取り上げていたので持論を述べてきた。 一言で言うともう勝負はついている。何をどう父兄や学校ががんばろうが、勝てるわけがない。片や優秀な頭脳の集まりだし、片や個人だ。 インターネットで食っている人たちは、それこそたくさんの頭脳を集積して出来るだけ収益を上げようとする。それには中毒患者を作り出すことが重要だ。ネット環境がないと生きていけないような人間を作れば作るほど経済的に潤う。これは他の業種にもいえる普遍的なことだ。酒だって、タバコだって、医薬品、麻薬だって覚せい剤だって、車などの物だってそうだ。いくら学校や家庭で、ゲーム時間を減らしましょうなどといっても、面白いソフトをこれでもかこれでもかと供給してくるのだから、それから逃れることは出来ない。  それにしてもこの世は終わりだ。わが子には絶対させたくないものを懸命に企業で作っているのだから、親と企業人の2つの顔を使い分けている。巡りめぐってわが子が被害を受けるのに、そのことに気がついているのかついていないのかわからないが声を上げることをしない。なんだかんだと言われても結局は居場所を見つけたファーストフードしかり、インターネットは負の効用には目を瞑り、多くの依存症を作りながらも、社会の最重要部分を占めるのだろう。