夜のウォーキングの楽しみに一つ加わったものがある。以前は専ら録音していたテープを聴くことだったが、それも仕事とは全く無関係なものに限るが、最近は夜空を見上げ一際輝く星を見つめたり、飛行機の灯りを追うことだ。僕が歩く時間帯は殊更飛行機が飛んでいる数が多いのか、一度に4機の灯りを見つけることが出来ることもある。飛ぶ方向はまちまちなのだが、概ね高松方向か、岡山空港方向だ。ただ時には西へ向かってまっしぐらってのもあるから、九州や広島目がけてというのもあるのかもしれない。いやいや外国へ直行というのも想像するが、それだと直線距離でないから無駄が生じてしまう。やはり国内線か? 動いていれば飛行機だが、留まってキラキラ光るのは星だ。飛行機に負けないくらいキラキラと輝く星がいくつかある。あまりの輝きに僕も足を止めて、それが動いているのか静止しているのか確かめないと判断に迷うことがある。この年齢になってから星空に惹かれるのは我ながら面白い。幼いときから今まで星に興味があったわけではない。まじまじと見たこともない。だから星に関しての知識など小学生の頃から増えてはいない。星座はオリオン座と白鳥座北斗の拳、星は「スイキンチカモクドテンカイメイ」と、巨人の星、県庁の星、地上の星のままだ。