流行語大賞

 今年の流行語大賞の本命は「じぇじぇじぇ」だと思っている人が多いらしいが、今日穴馬が現れた。  久し振りの強い雨だった。途中から風も強くなって台風崩れの面影があった。3時頃、遅い昼食に上がってテレビを見ていると、昨日に続いて竜巻が関東地方を襲ったと伝えていた。外では横殴りの強い雨、テレビ画面では竜巻の爪痕。自然災害のニュースも今日は臨場感を持って迫ってきた。 台所で用意をしていた妻に竜巻の映像を見せてあげようと思って声をかけた。「すごい、今日もたつなみがあったらしいよ!」と。「たつなみって何?」と妻に聞き返されて初めて間違ったことを言ってしまったことに気がついた。自然の猛威を見せられていたから、今日の竜巻と一昨年の津波が一緒になったのだ。「あっ、間違った。竜巻が今日もあったらしいよ」と訂正すると妻が「竜巻と津波が一緒になったんではないの?」と解釈してくれたが全くその通りだ。「今朝から天気が悪いんで少し不安になっていたんだと思う」と正直に答えた。  ただ後で考えると、この「たつなみ」はなかなか良い言葉だ。野球選手の立浪と言う字を当てると意味が違ってくるが「竜波」とすれば世の最強の天災を現すことが出来る。今日ここで発表の僕の造語が、嘘で固めた政治家やマスコミや学者達の目に留まり、今年の流行語大賞に選ばれないかなと思っている。ただし「じぇじぇじぇ」には負けても良いが「強い日本を取り戻す」等の時代錯誤には負けたくない。