合掌

 「中央自動車道の笹子トンネルで起きた天井崩落事故で、警察は業務上過失致死傷の疑いで道路を管理する名古屋市中日本高速道路本社など関係先に家宅捜索に入りました。」 なんだこのニュースはと思う。何かしっくりと来ない。この素早い警察の動き方はなんなんだ。誰もが期待している公正な捜査が、ただ一つのことに関しては全く行われない。巨悪は何もしても罪にも問われない、司法も行政もマスコミも巻き込めば何も恐れるにたりないことを去年の原発の事故は示した。何十万人の健康と土地と仕事と日常を奪ったのは、罪にも問われないほどトンネルの落下に比べて些細なことなのだろうか。  最後の拠り所が、こんなに不公平なら、何も信じることは出来ない。何の意図の元に警察も検察も動いているのだろうと、心ある国民は疑念を持つだろう。誰のために国家という権力が使われるのだろう。なけなしの税金を払って、僕ら庶民はまるで奴隷のように家畜のように生かされているだけなのか。 若者の生き血を吸うが如しの老人達が又ぞろおおきな口を叩く。若者達に未来を語らせることが出来るのか。放射能に汚れた食物を望まなくても体内に入れ、どんな未来を選択しろと言うのだ。未来を潰しておいてどうしろと言うのだ。立ち上がったこともない若者達の、遠吠えも聞こえない若者達の抜け殻のような人生に合掌。