良くある話

 世界保健機関(WHO)の専門組織、国際がん研究機関(IARC)は、携帯電話の頻繁な利用によって特定の脳腫瘍が引き起こされるリスクが高まる恐れがあるとの見解を示し、消費者に対し影響を最小限にとどめるための措置を講じるよう促した。一方、業界団体はIARCの報告に反発している。米移動体通信産業協会のジョン・ウォールズ氏は「発がん性が疑われる」とのカテゴリーには日常摂取する野菜の漬物やコーヒーも含まれているとし、「(IARCの判断は)携帯電話ががんを引き起こすということを意味しない」と述べた。

 良くある話だ。電磁波の悪影響はしばしば取り上げられているが、それで商売している業界に雇われた自称学者達にもっともな反論をされて存在感を薄くしている。それはそうだろう、業界とつるんでいれば多額の経済的な恩恵を得られるから、敢えて突っ張ったりはしない。従順にしていれば地位や経済は保証される。 良くある話だ。原子力は安全だと吹聴してきた自称学者達は、そしてその原子力を管理する奴らは、みんな同じ穴の狢で、推進派の奴ばっかりだったのだ。みんなでなけなしの庶民の税金を横取りして大儲けしたのだ。危険を察知し反対していた人々をまるで知性がないかの如く罵倒していた奴らの、欲まみれの正体を見たり。 良くある話だ。力が及ばない人達を自己責任で切り捨てておいて、自分たちの責任を回避する。法律などという決まり事はほとんどの場合、人を守るためではなく自分を守るために作っている。強い人を守るために出来ている。弱者はおこぼれ程度の保護しか与えられない。まだまだこの国では得たのは権利ではなくおこぼれなのだ。 良くある話だ。自称実力者や自称学者や自称マスコミに、知らず知らずのうちに洗脳され、本当のものを見抜く力をそがれている。そして貧乏くじを最終的には引かされる。庶民の行き着くところだ。良くある話だ。良くある話だ。