働き人

 一人の働き人のメールに色々考えさせられることがあったので一部引用させて頂きます。「同じだわ~」と思いながら読んで頂くだけで救われる人もあると思うので。

ヤマト薬局さま  お薬をありがとうございました。また、メールもありがとうございました。「気を巡らせ血液循環を盛んにし、体の中の不要物の排出も盛んにしてくれます」ということで、たいへんありがたいです。  実はここ最近仕事でかなりストレスを溜めております。次から次へと自分の限界を超えるようなハードルを課せられているような状態です。まるで50メートルしか泳げないところを100メートル泳げと言われているような...。・・・ 時々感じるのです。ここまで体に無理を強いてよいのだろうかと...。でも、給料をいただいている限り責任は果たさなければいけない、人に迷惑はかけられないと思うと、どうしても体の言う事を聞いてあげることができません。何とか自分の体を守ろうとむやみやたらに仕事を引き受けないように努力をするのですが、結局「文句ばかり言わずにやって」という風にやらざるを得ない状況になってしまいます。どうせやらなければならなくなるのだったら、何も言わずに引き受ければよかった...と、後悔ばかりです。愚痴ばかりこぼしてしまいました。申し訳ありません。でも、聞いていただくだけで、少しは気が楽になります。・・・

○○さんへ  恐らくこの国の至る所で展開されている人間模様なのでしょうね。余り経済のことはわかりませんが、いわゆるリーマンショック後から加速されている現象だと思います。合理化を極め生産性を唯一の目標に掲げている企業の情景でしょう。何を優先するか、何を守るかが個人に問われますが、日本人の潔癖な気性からしてなかなか個人を優先できないものです。ただ肉体に負担がかかってきますと、心までもが折れてしまいます。限界を知ることが大切なのでしょうが、限界が分からないのも又人の常なのです。僕は数年前限界を知らずにまるでスーパーマンかのように働いて、その後力つきた鳥のように墜落してしまいました。一度経験してみないとなかなか限界って分からないものです。貴女が今どの状態にあるのか分かりません。どれくらい余力が残っているのか分かりません。異常に頑張れる状態の後に、身体が悲鳴を上げ、心が悲鳴を上げます。愚痴をこぼしてください。出来れば会う人会う人こぼしてください。口から出しただけ楽になります。決して道徳に縛られて自分を追いつめないでください。いったん病気の範疇に足を踏み入れると孤独な戦いが始まります。その前になりふりかまわず回りを巻き込んで心を楽にしてください。そうすると身体も楽になります。決していい人などというものを演じないでください。往々にして貧乏くじを引くのはそう言った人達なのですから。落とし穴に落ちても手が差し伸べられるとは限りません。大人の落とし穴は小児の悪戯に比べて深いですよ。