先生、お久しぶりです。お元気ですか? 私は、先生のおかげで毎日、普通に生活できています。時々やばいなという時もありますが、こんな日もあるさって思えています。自動車も遠方まではまだ怖いですが普通に乗れています。自動車で先生に会いに行って見てもらおうと思ったりもしたのですが、自動車に乗れていることより今の私の太った体型のほうが先生はびっくりするだろうなと思って・・・(笑)本当に太ってしまいました。白米がとてもおいしいんです。以前は痩せないとって思っていたけれど今は全然(笑)あの苦しい体験をしたからだと思います。ご飯も砂を食べてるようだったのがいまはこんなにおいしい、家事ができることがうれしい、買い物に行けるのが楽しい、人と話せるのがうれしい・・・ この生活全部、先生が取り戻させてくださいました。っていうか新しい人生を作って下さいました。私は今、人生で一番幸せです。お金もないし、いいもの一つもってないけれど、幸せってそんなものじゃないですね。本当にそう思います。おびえて生活していたあの時とくらべれば天国と地獄です。 苦しい日々でしたが、今、どんなひとつひとつのことでもこんなに幸せだと感じられる私は、ラッキーだったのかも・・・と思っています。 最近、私と同じパニックの人がいました。その人は医者の薬漬けみたいです。何だか怖かったです。漢方の話をしたのですが、信じてもらえませんでした。よくなってくれればと思い私の体験を話したら泣いていましたが、薬がないと生活できないそうです。先生のことや漢方薬のことがもっと広まればいいのにと強く思います。 近々、仕事を・・・という話があるのですが、少し迷っています。まだ少し恐怖心があって・・・。もう少し考えて決めようと思います。 とにかく、先生は私の命の恩人です!いつも主人と言ってるんですが、先生に出会えなかったら今、生きてないかもねって・・・。薬を飲まなくてもいいのはいいことだけど、先生の顔を見に行けないのがさみしいねって。 先生も相変わらず、お忙しいと思いますが、くれぐれもお体に気をつけてください。

 僕にとってこれ以上の勲章はない。言葉少なく伏し目がちな目の前の女性を絶対「普通」に戻すぞと会うたびに思っていた。僕にとっても忘れ得ぬ人だ。彼女の回復をつぶさに見せてもらったから、かなりの精神的な困難を抱えている人でも漢方薬でお世話が出来ると今では思っている。彼女を越えそうな人もあれから数人「普通」の生活に戻っていったから、持てるものをすべて動員すれば何とかなると思っている。抱えている困難に押しつぶされた善良が僕には見える。だから僕も頑張れたのだ。此処彼処で覗く善良に、僕が導かれたのかもしれない。下がりがちな日々のモチベーションを上げてくれているのは、明らかに彼女たちだ。人の役に立てるほど自分の存在を認めるのに優るものはない。今度は彼女たちの番だ。