肩こり

 数年来の強烈な肩こりと同居している僕としては、この記事には納得するし、人前で安易に肩が凝るなんて言えないような気もした。 大阪大学の大平准教授の調査によると、腹が立つことが多い、ウツ症状が続いている、仕事や生活環境に変化があった、経済的に困難な状況にあったなどのストレス要因が肩こりにかかわっているという結果がでたらしい。  こうして列挙されるとほとんどが当てはまっている。いくら漢方薬を飲んでも僕の場合改善しないのは、これらが大群のように毎日押し寄せているからだ。逆に毎日薬を作ってさしあげている人達が意外と改善するのは、そうしたバックグラウンドが改善されるからなのだろう。先生が推奨する、生活の中の笑いも運動も薬と共に届けるようにしているから、効果があるのかもしれない。数年前までバレーボールをやっていた頃は勿論運動もいっぱいしていたし、吉本新喜劇の数倍笑いが溢れていた。今はどちらもほとんどない。当時も今と同じような疾患の方達に同じように漢方薬を作っていたが、あの至福の数時間でリセットできていたのだろう。腰や首を痛めて激しい運動は出来なくなったし、当時バレーボールをしている最中に機関銃のようにギャグを連発してくれていた人は、自滅して謹慎しているし。 生活環境を変えることは出来ないし、涙が出るほど笑わせてくれる人もいないし、仕事を辞めて東南アジアへでも移住すれば暖かいから肩こりくらいは治るだろうが、存在の意味を失うし。注意散漫の超飽き性なのに、どうして肩だけが凝り性になったのだろうと、なで肩の肩を怒らせる。