懸念

ヤマト薬局様 こんにちは。最近また薬を飲む生活をしてたんですけど、この間彼氏と遊んだ時にお腹が痛くなってきて、もぉ辛すぎて初めて本当のことを話ました。自分が過敏性症候群であること、電車も怖くて乗れなかったことなど。。。好きな人に本当のことを言ったのは初めてなので、凄く怖くて緊張したんですけど、先生の言った通りそんなことで嫌いにならへん。って言ってくれてすごく嬉しかったです!言えたことでスッキリしたのか、最近調子が良く薬も飲んでません。またいつお世話になるか分からないけど、彼氏に言えたことで恐怖心がなくなりました!嬉しかったので報告してみました(^□^)

○○さんへ  良かったじゃないですか。恋愛論は得意ではありませんが、男の気持ちだけは僕にも分かるので、あなたの懸念が、単なる懸念でしかないのは分かっていました。そもそも男は、好きになった女性の欠点など興味がありません。気がつくこともないのではないでしょうか。もし仮に気がついたとしても、それは魅力にもなりうるのです。貴女が牛窓に来てくれた時にも言いましたが、男は寧ろ完璧な女性の方を苦手とするものなのです。長い歴史の中で戦う動物として位置づけられ、女性や家族を守るものとインプットされ続けられたせいで、自ずとその様な立場を好むものなのです。自分の力量はさておいての寂しい話ですが。  僕は過敏性腸症候群の既婚者の女性からもよく相談を受けます。主人は気がついていないとか、気を使って知らんぷりをしてくれているというのがほとんどです。でも実際にない症状を理解することは不可能です。もし気がついたら有名な病院に連れて行くのが定石です。無関心でも、寛容でもないのです。只分からないだけなのです。悲愴なメールをしばしばくれていた貴女と会って、何でこんなに素敵な女性が思いこみ病のせいで青春を水墨画のように濃淡だけで生きているのだろうと悲しくなりました。青春はやはり激情の色彩で描くべきです。貴女の今回の実践、気付きは僕がお世話している多くの人達にも勇気です。多くの青年達が実際に牛窓にやってきてくれ泊まっていきました。全員が素晴らしい人達でした。それぞれが懸命に生きていることを教えられました。僕の成すべき事も教えられました。貴女がよりによって、こんな田舎の薬剤師を頼ってくれたことに感謝します。僕の苦手な恋愛ごとでお役に立てるとは思いませんでしたが、「男は単純」くらいの助言は出来るのです。だってその最たる僕が言うのですから間違いありません。貴女はもう自分で自分を束縛する必要はありません。自分を、過去の自分から解放してください。自由に自分を追求したらいいのです。今まで我慢していたことを一杯取りかえしてください。自信を持ってさっそうとあの街を歩いている貴女を望んでいます。