父親

今日はうれしい電話を数本頂いた。症状が改善してくれた人が報告をしてくれたのだ。その中で、過敏性腸症候群の完治が近い高校生からのものを紹介する。勿論プライバシーに関することは、一切報告できないし、その必要もない。ここで敢えてその高校生を取り上げ様と思ったのは、一度だけ、父親から漢方薬の追加注文をもらったことがあるからだ。薬が切れたから又送ってと言う内容だったのだが、その種の電話を父親からもらうのは非常に珍しい。僕はその機会を捕まえて少し話をさせていだいた。詳細は覚えていないが、僕はお子さんのことを、細心の注意を払って、最高の無関心を装って下さいとお願いしたと思う。お父さんは「ほったらかしにしていますよ」と笑っていたが、僕はすぐ、僕がお願いしたいようなことを実践されている方だと分かった。そして、ああ、この家庭なら治してもらえるのではないかと思った。案の定、その子は今日の報告の中で、ガスが自然に漏れるなんか有り得ないと思えるようになったし、落ちこむことがあっても家族がすぐフォローしてくれるから、立ち直れると言った。青春前期の過敏性超症候群は、親の協力がないとなかなか治りにくいだろう。  学校が始まりそうになると不安が頭をよぎるだろう。しかし、冷静に考えてみればすぐ分かる。口から不安を出して、誰かに受けてもらえれば、ダメージは少なくてすむ。いつも言うが、一人で頑張らないで。周りをまきこんで治ったらいい。一人で立ち向かってもかなう相手ではない。「考え過ぎ病」は、口から出した回数だけ治り易くなるのだから。