桜は誰のために咲くのだろう。入学式の為か、旅行会社の為か、弁当屋の為か。開花予想が、くどいくらい流される。それが当っていようと外れようが、桜には関係ない。桜は誰のためにも咲いているのではない。ただ咲きたいから咲いているのだ。 あなたは誰のために咲いているのだろう。恋人の為、友人の為、家族のため、地域の為、この国のため。いやいや、それは違う。あなたはあなたの為に咲いているのだ。あなたが咲きたいから咲けばいい。生命力が頂点に達するときに華やかに咲けばいい。誰に遠慮もいるものか。咲き方に公式もない。自由に、気ままに咲き誇ればいい。