勇気

 今日ある青年から、会議での自己紹介がどうにか出来たと電話で連絡があった。わざわざそれだけのことを報告してくれたのだが、電話口の向こうから、やり遂げた安堵感がよく伝わってきた。イベントに対処するにも、その時の気力、体力によって大きくアプローチの方法は異なる。人生に公式なんかない。気力、体力が充実している時に、ニ者択一を迫られたら自分の気が進まない、嫌な方を選択すればいい。その方が往々にしてうまく行く。逆に、気力、体力が萎えている時には、楽な方を選択すればいい。気力、体力が中間なら、行動も臨機応変がいい。これからの人間は、どうせ格好よく生きても、南極から溶け出た水に溺れるのが落ちだ。ご法度の裏街道を歩かないように、人に迷惑をかけないようにさえすれば、どんな生き方でもかまわない。気を楽に持って、勇気を出す勇気や、勇気を出さない勇気があることを知って欲しい。