リポビタンD

 知っているのか、本当に知らないのか分からないが、長い間ほとんどの薬局の店頭で間違った会話がされてきたと思う。テレビ宣伝を何十年も見せられた結果、間違った、いやメーカーにとっては狙いなのだが、先入観を植え付けられてきた。「疲れにリポビタンD」「激しい疲労にユンケル」などとあたかもドリンク剤が疲れに効くように店頭で会話しているのではないか。今日も精神的に参っている人が、ドリンクを飲みたがった。わざわざ遠くから漢方薬を求めてきてくれているのに、「疲れ薬」を飲ますわけには行かない。そうなのだ、まさにドリンク剤は「疲れ製造薬」なのだ。ドリンク剤のカフェインのせいで必ず覚醒して、その後はぐったり疲れるだろう。何故ならカフェインが効いている2時間くらいはスーパーマン(実際にはアンパンマンくらい)になれるが、その後は反動でぐったりだ。残業を急に言い渡された時に飲むのは分かるが、日々の生活で疲れを取るために飲むのは根拠がない。むしろ疲れてしまうだろう。まして精神疲労の方が飲んでもなにの意味もない。多くの経費をかけ洗脳するのがコマーシャルだ。朝から晩まで日本人は洗脳されつづけている。これが健康や物ならまだ自分だけの責任だが、これが国の行くべき道などに関わり出したら問題だ。華やかなもは、まず疑ってかかることから始めよう。