ワールドカップのイングランドパラグアイの試合を見ていたのだが、不思議なことに気がついた。パラグアイの選手は全員、顔が首と同じ太さか、顔のほうが寧ろ細い。イングランドの選手については気にしていなかったので定かではない。民族的な特徴かもしれないが、たぶん鍛えられた筋肉のお蔭なのだろう。首の筋肉を鍛えるのは大変なことだ。ヘディングで自然に鍛えられるのか、あるいは筋トレで鍛えているのか知らないが、たいしたものだ。プロは違う。何故首の筋肉に僕の目が行くかと言うと、去年頚椎ヘルニアになってから、トラウマになっているのだ。ならば大切にすればいいと思うのだが、バレーボールを止めれなくて恐る恐る毎日を過ごしている。念の為に時々ヘルニアの煎じ薬をつくって飲んでいるが、予防の為にはついルーズになってしまう。あれだけ地獄の痛みを経験したのに、のどもと過ぎて熱さは忘れている。パラグアイの選手くらい首が太かったら痛めないだろうなと羨望の眼差しでテレビを見ていた。  同じ時間、NHKで日本の米軍基地について討論をしていた。悲しい過去を切々と話す老人の言葉をどのくらいの国民があの時間に聞いたのか知らない。多くの人が華やかなワールドカップにチャンネルをあわしていたのだろう。60年前の悲劇から逃れない人がまだ沢山存命していて涙を流し、一方でドイツの芝生に向かって日の丸を振り回す人達がいて。幸せも悲しみも分かち合えない国なのか。