香のかおり

今日、ある宗教団体の婦人部の集いで漢方薬について話してきた。僕はかたぐるしいのは嫌いだから、最初から薬局の日常の延長をそのままやった。おかげで、婦人部の方も早く打ち解けて下さって、5分もしないうちにどんどん質問が飛んできた。一杯話しを聞いてもどうせ忘れるし、話しの対象患者が家族にいなければピンとこないだろう。だから僕はどんどん質問を自由にはさんでもらうことにしている。今日の聴衆は、かなりパワフルで僕のそんな心配りは不要みたいだった。昼下がり、何故か幸せそうな顔の女性が沢山集まっていた。あのような時間に僕は薬局を離れることはまずない。しかし、僕の話しで一人でもなにか苦しみを抱えている人が、不調から解放されればそれでいいではないかと思った。何かの縁がそこで生まれ誰かが救われれば、それで僕の薬局不在も許されるかと思った。時間を延長して話したが、用意していったものの半分しかお話できなかった。笑いがあって、チョットだけ役に立つ話しがあって、香のかおりがした非日常を僕も楽しめた。