うどん屋のおかみ

 ある日、食堂に二人の子供がうどんを食べに来た。お姉ちゃんは、うどんを1つ注文して幼い弟に食べさせはじめた。厨房から見ていたうどん屋の女将は、姉弟のところに行って「あら、○○ちゃん、久しぶりね。大きくなったわね、おばさん分かる?」と尋ねた。姉は分からないと答えた。「そうでしょうね、私が貴女のお母さんにお世話になっていたとき、貴女はまだ赤ちゃんだったものね。お母さんにお世話になっていたばっかりだから今日はおうどんをお礼に食べていってもらうね」と、姉に言った。二人は美味しそうにうどんを食べて店を後にした。二人が帰ってから、店の主人が女将さんに聞いた。「おまえはよく覚えていたな、俺は全く忘れて誰か分からなかった」すると女将さんは、「はじめて見た子だよ。名前は弟がお姉ちゃんを呼ぶのを聞いて分かったんだよ。ああでも言わないと、お姉ちゃんは遠慮して食べないかもしれないし、自尊心も傷つくだろう」と答えた。 皆さんが尊敬する人は誰ですか。反りかえっている政治家ですか。何億と稼ぐスポーツマンや芸能人ですか。会社を経営してお金をいっぱい稼ぐ人ですか。肩書を尊敬しますか。物質を尊敬しますか。