飲み会

 その女性にとってかなり重要な漢方薬なのだが、「月曜日の朝まであるから作っておいてください。たぶん今日はとりに来れないですから」と言う。10分くらい待ってくれたら作れると言うと「今日はこれから庁舎につめて恐らく徹夜状態だと思います」と緊張した顔で答える。そう、彼女は市の職員だ。台風が東からやってくるという前代未聞の状況で予測困難なことと、先の豪雨のトラウマとで、顔が引きつっている。
 そう言えばその1時間くらい前にも職員がすごくラフな格好で立ち寄った。僕は冗談で「休みでいいなあ。えらいラフな格好しているが、どこかいい所に遊びに行くの」と冗談交じりに尋ねた。彼もまた台風の準備と言っていた。スーツでは役に立たないだろう。すぐにでも動くことが出来るような服装だった。
 こうして住民とじかに接する公務員は結構真摯に働いて使命を果たそうとしている。それはそうだろう、家族もいるし近所の住民もいるし。友人達が同じ共同体に属しているのだから、自然に使命を果たそうとする。それに比べて昨今の上級公務員達の道徳のなさはどうだ。金に溺れ、欲に溺れ、色に溺れやりたい放題だ。どうせアホノミクスに嫌われないようにさえしておけば、何とかしてくれるから、歯止めはない。法律も曲げてくれるし、マスコミも抑え手くれるし、出世もさせてくれる。
 台風が近づき庶民が又命を落とすかもしれない。アホノミクスたちは今夜も何処かの高級ホテルで飲み会か。