恐らく今、20連勝くらいは行っているのだろうが、このまま連勝記録を伸ばせそうな予感もする。と言うのは今日もほぼ完治に近いようなニキビの方が来た。まだそんなに長い期間服用していただいていないのに、探さないと分からないくらいになっている。
痛みで苦しむ病気でもない。しんどくて起き上がれないような病気でもない。勿論命にかかわるような病気ではない。だけど人様には見えてしまうから、肩身を狭く感じて若くて美しい女性がマスクを離せない。そういった方のニキビや瘢痕を改善してあげるととても喜んでもらえる。今日の女性もマスクをしなくなったし、いい笑顔だった。
なるほど、美に直接かかわる仕事はこんなにも喜んでもらえるんだと、再確認したが、今言われている「直美」はそうした意味合いが抜け落ちているのではないか。定時には帰れる仕事。夜勤も日直もない。これならしんどくもなんともない。
医学部を出て色々な科の研修を受け、専門課程に進み、立派なお医者さんになるルートを逸脱して、即美容外科として生きていく若手医師fが増えているらしい。直に美容外科を志すことを直美と言うらしい。
僕は直美の魅力は、重労働を避けれることにあるのではないかと思っている。と言うのは、お医者さんの2代目3代目ともなると、少年期に相当豊かな生活を送ってきているはずだ。だから苦労に対する閾値がかなり低いのだと思う。受験勉強に秀でていても、人に尽くすと言う教育はなかなか受けられていないのではないかと思う。単純な言い方をすると「楽な方がいい」
元々豊かな家庭の人が、年収2000万円になびくとは思えないのだが。これは庶民の考えることで、元々豊かだからこそ2000万円に魅かれるのかもしれないが、縁のない僕には断言できない。
田舎の薬局のニキビから、全国的な問題の直美を眺めると、冬空に垂れ下がった重たい雲が見えて来る。