バラ園

春のバラまつり 5/13(土)~6/11(日)
1年でバラが最も美しい季節。すがすがしい空気の中、バラの豊かな香りと鮮やかな色をお楽しみください。

 上質のホームページにこう書かれたら、花のファンなら行くだろう。僕は花は興味ないが、興味が尋常でない人を多く知っているから、先週に引き続いて昨日も訪れた。4人しか車に乗せれないから、後の人が不満だから、なるべく公平に対応したいと思っている。
 先週と同じように、駐車場にはバスも数台止まり、乗用車が空きを待っていた。盛況だ。一人800円の入場料にいくらの人数を掛ければ収入になるのか。母体が放送局のRSKだから、そんな小さなことにこだわってはいないか。
 ただ展望機能がある切符売り場からチラ見した時に、先週のように咲き誇った花が目に入ってこなかった。先週の2割くらいの花がぽつぽつと枝にしがみついているくらい貧層だった。これはいくらなんでも楽しめないなと思ったので、切符売り場の女性に頼んで、バラの花を上から見せてもらうことにした。
 いつもなら花が視界に入った瞬間、歓声を上げるのだが、誰も声を出さなかった。そして僕の「どう、入ってみる?」と言う問いかけに無反応だった。通訳ですら答えなかった。判断がつきかねたのか、わざわざ連れてきた僕に気兼ねをしていたのか、沈黙が続いた。
 するとそこへ、さっきの切符売り場の女性が慌ててやって来て、「長い時間おられたら困ります」と言った。長い時間でなく数分だと思うし、僕らはバラを見ていたのではない。顔を見合わせ判断をためらっていたのだ。
 それなのに、入場料を払えか、帰れかの選択を迫られ結構不愉快だった。ただ見を企てた哀れな集団に見えたのだろうか。僕はいつものジーパン姿だし、後の4人は、この暑い中、何でそこまで厚着をして紫外線を防ぐのと言うような格好をしていた。上の服を脱げば写真のために目いっぱいおしゃれをしているのだが、風貌は如何にもアジアから来た人だ。
 結局、追い出されるようにバラ園から出たが、後味は悪かった。もっと正直に花の状態をホームページに載せてくれていたら、こんな気まずい体験もしなくてよかったし、その前に訪れもしなかったはずだ。
 結局は、さっきまでいた岡山市内に戻り岡山城と後楽園を案内した。つい1時間前まで、旭川をはさんで後楽園の傍にいたのに。
 往復の1時間が市街地を走り、しばしば信号に引っかかり車酔いしたのだろう、行きも帰りも車の中で二人が嘔吐した。
 何がバラ園だ。何がバラ祭りだ。園内はまさに「パラパラ」祭り。

お茶の話 - 初美園_静岡市葵区西千代田町の老舗日本茶専門店