最貧国

 何となく感じていたことを、昨日土木学会が発表した。僕ら素人は数字を持って訴えることは出来ないが、勘で分かることはある。彼らが発表したことと僕が危惧していたことは明らかに一致する。
 南海トラフ巨大地震が起こったら、何処からどうやってお金を出して復興するのだろうといつも考えていた。企業活動はおろか、農林漁業すべて機能不全に陥るのに、何処からお金が湧いて出てくるのだろうと考えていた。具体的に比較は出来ないが、何十年かかって積み上げた借金をはるかに上回るお金が一瞬にして必要とされるのだから、まかなえるはずがない。経済が破壊され、手持ちのお金もない。莫大な借金の上に莫大な借金が積み上がる。どこの国も経験したことがないレベルの借金だ。今でも返すことが出来ない借金を、壊滅的打撃を受けた後返す事など出来やしない。土木学会会長が「最貧国になりかねない」と言ったのは正に的を射ている。僕は、その単語を使う知識はなかったが正に同じことを心配していた。
 アホノミクスは、自分の名誉と友人達の金儲けにしか興味がないから、日本の借金が増えることなどお構いなしだ。自分の金でなく去勢された国民から巻き上げた金だから自分の財布と同じだ。だから外国にやたらばら撒く。企業は従業員が集まらないから、東南アジアから来放題。日本人が仕事にあぶれてもお構いなしだ。まあ、これはどうやら巨大地震で一瞬にして解決しそうだ。金がなく破壊された国に彼らは残らないだろう。むしろ僕達が頭を下げて彼らの国に住まわせてもらわなければならなくなる。南海トラフ級の地震で、原発もまたどこかが壊れるから、そういった意味でも日本に残る外国人などいなくなる。
 明日か明後日か、来月か来年か、必ずその日が来て日本人が戦後以来の惨めな姿をさらす。警鐘を聞いてもなおこの国の人は無策で国民の敵のアホノミクスをいつまでのさばらせておくのだろう。庶民が泣いて又あいつらは復興で大もうけするのか。

引用
土木学会の大石久和会長は「これだけの経済被害が生じるとは予想もしておらず、驚きだ。今のまま巨大災害が起きたら想像もつかないようなことになる。日本が東アジアにおける小国、最貧国の1つになりかねないと考えている」と強い危機感を抱いていることを明らかにしました。