発見

 鳥類学会に発表したいくらいの発見だ。一石を投じるかもしれない。田舎薬剤師にしておくにはもったいないといわれそうだ。  今朝見た鳥の中で一番高いところを飛んでいたのは、対になって悠々と西から南へと飛んでいった・・・・あれはなんていう鳥だろう、羽は細く、首から先が長い、まるで鵜のようだったが、一体鵜があんなに高いところを飛ぶのだろうか。鳥の名前をほとんど知らないから鵜のようなやつとでも言っておくが、そのペアは上昇気流を旨く捉えてほとんど羽ばたきをしなかった。その下を飛ぶのはカラスで、カラスはせわしなく羽ばたきをする。あの高さでは最早上昇気流なるものはないのだろうかと言うくらい滑空と言うものをしない。その次の高さはツバメだ。ツバメは一度羽ばたくと、その勢いで結構な距離を進む。せわしなく羽ばたくのではなく、一度の羽ばたきでかなりの距離を稼ぐ。その次はと言うか一番低いところを飛ぶのは雀だ。雀は近距離を移動するときは、羽ばたきをし続ける。ところが遠くに飛ぶときは、一度の羽ばたきで結構な距離を稼ぐ。ところが体が重いのか、羽ばたきをすると、少し高度が下がるのだ。そこで又羽ばたきをして高度を回復する。まるでたるんだロープのような航跡を残して飛んでいく。落ちそうになるがすぐに又高度を稼ぐ。それの繰り返しだ。この光景に今まで気がつかなかった。こっけいのようでもあるし、けなげだし。とても印象深い発見だった。この驚きを共有しない手はないから・・・・ブログか。今は「シェア」とか「いいね」とかで容易に拡散できるのだろうが、僕は原始人だから、この手段しか持ち合わせていない。  「雀は飛びながら落ちそうになる」。なんてセンセーショナルなどうでもいいような発見なのだろう。