ありがとうございます。 不安になったときや、症状が激しいときはどう考えればよいでしょうか? 気持ちの作り方がわかりません。 〇〇

なかなか難しい問題ですね。ただ、僕にも長年ぬぐいきれなかった思いで苦しんでいたので経験的に話します。 僕は高校2年生のときに、クラスの本読みのときに突然声が震えだし、それ以降、本読みがある教科は授業に出れなくなりました。(クラスに噂の美人がいて、格好付けていたのです)大学時代も同じです。社会人になって本読みのチャンスはないですから、1人心の中に封印していましたが、いつかきっと解決したいと思っていました。 ある時和田アキ子がテレビでしゃべっていることを聞いてはっとしました。 彼女は女傑で知られていますが、今でも舞台に立つ前は震えるそうなのです。 あの人がと、目からうろこです。皆同じなんだと気がつきました。 それから教会で意識して聞いていたらやはりほとんどの人が、緊張して声が上ずっているのです。 世界で僕だけの悩みと思っていたものが、「皆同じなんだ」と気がついた時、僕は嘗ての呪縛から解放されました。 元々、弁論大会などに出て人前が得意だった僕が落ちた青春の落とし穴です。 若いときは「皆同じ」と思えなかったのです。今思えば人間そんなに違うものかと簡単に理解できますが、やはり若い時には経験が足りないのでしょうね。 貴女と同じ症状の人が必ず何人か教室にいます。ガス漏れで苦しんだ娘が大学に入って話をすると「私もそう」と何人も言ったそうです。 貴女も皆と同じ。長所も欠点も同じ。こうしたことで悩んだことを是非、将来に生かしてください。 僕も娘も、毎日心を病んだ患者さんの応対をしています。 こんな田舎の薬局にたくさん人が来てくれるのは、そうした体験が人様のお役に立てているからだと思います。 貴女の今は、無駄な時間ではないですよ。人には影も必要なのです。僕も娘もそのことがあったから謙遜に生きていけるのだと思います。 ヤマト薬局