善通寺龍神太鼓

 どうしても書いておかなければならない。昨夜はインターネットが接続できずに気持ちが萎えていたが、今日、娘婿に直してもらったので改めて挑戦する。・・・・と書いたところで又接続できなくて一日遅れ。

 ますます香川県が好きになった。今までも当然好きだったのだが、そしてその一番の理由は人が少ないと言うものだが、それに加えて昨日の讃岐太鼓の集いのトリをつとめた「善通寺龍神太鼓」の演奏を聴いてしまったからだ。和太鼓に関して僕は色々な表現を今まで使ってきたから、敢えて何か新しい言葉を用意することは出来ないが、とにかく圧巻だった。そして強いて使う言葉を見つけるとすれば「力強い」と言う表現だろう。撥が2本も折れるという光景を見たこともないし、大太鼓を強く打ちすぎて撥が飛んでいった光景も見たことがない。その物理的な力強さは単なる光景でしかないが、太鼓が発する音は、超人的な正確さで一部の乱れもなく会場の空気を破り、聴く人たちは圧倒されやがて歓喜し自然発生する拍手もまた鳴り止まなかった。どれだけ訓練しただろうかと思わせる打ち手の男達は、筋肉質でまるで格闘家を思わせる殺気さえ感じさせた。1曲が15分くらいのものを2曲続けて演奏したが、あの鍛えた男達でさえ肩で息をしていた。  もう何回も和太鼓のコンサートを聴いているかの国の青年達も僕の声にあわせて大きな声を出していた。他の聴衆もさすがに歓喜の声をあちこちからあげていた。賛美の声をあげないのは失礼なくらい全員が感激し、感謝の意思表示をしたかったのだろう。そうだ、昨日のコンサートで一番適した言葉は聴衆が打ち手に対しての「感謝」かもしれない。あれだけの感動を日常で味わえることはめったにない。生きてこれからも何度も何度もこの感動を味わいたい、そのように思った人は多かったのではないか。  願わくば善通寺龍神太鼓の方たちには毎年定期公演をしてもらいたい。このブログ読んでくれないかなあ。