理不尽

 朝食を終え、なんとなくテレビの前にいたら、福島で子供の甲状腺ガンが一人見つかったと言うナレーションが聞こえた。画面を見るとそのほかに7人の子供が疑いありと書かれていた。えっ!何をいまさらと言う怒りがすぐにこみ上げてきた。なんと、その子供たちが1回目の検査では異常がなかったと診断されていたらしい。それはともかく、わずか数万人の検査でこの確率はどうだ。およそ最初から信用できないやつらのことだから都合の悪い数字は隠しているに違いない。実際の被害者はもっともっと多いだろうし、これから芋ずる式に被害者が続出するのではないか。チェルノブイリではこの時期から沢山の被害者が出たと付け加えていたが、マスコミがさらりと報道するあたりは共犯者であることを如実に物語っている。本来ならトップニュースだろう。50万から100万人に一人と言う確率の小児甲状腺ガンがこれだけ見つかって、アホノとか県知事とか福島医大の医者などがなんと申し開きするのだろう。またぞろ見え透いた言い訳をするのだろうか。  被害者はこれからどうするのだろう。打ち首獄門にやつらをできるならそれが一番いいかもしれないが、それがかなわなければ賠償させるしかない。ところがわが子に値段などつけることができるのだろうか。無限遠点にも達する子供への愛に値段はない。その苦しみを、金に換える無情に又打ちのめだれるのではないか。被害者がとことん被害者で、加害者がとことん持てる者で、この理不尽をなんとする。