カラオケ

 僕はカラオケ屋とかカラオケボックスに、同じことかな、行ったことがないからどんなものかさっぱり見当が付かない。そもそもカラオケが嫌いだから知りたくもないのだが、今日ある青年と話していてその実体が少し分かった。 なんでその様な方向に話題が行ったのかと言うと、どうも彼はカラオケに一人で行くらしいと分かったからだ。僕は、カラオケは悦に入っている下手な歌い手にいやいや拍手をするところと言うイメージがかなり深く刻まれているので、一人でカラオケに行くと言うところが全く新鮮?いや理解不能だった。一人で唄って拍手の一つも来ないで何が楽しいのかと思うが、今は一人で行く人も多いと教えてくれた。さすがに最初は恥ずかしくて店の前を行ったり来たりしていたらしいが、今では慣れたらしい。しかし、一人で唄うとさすがにしんどいという落ちもついていたが、1時間500円だったら安いとも言っていた。 彼は珍しく僕と面と向かって話が出来る環境にいる過敏性腸症候群の青年だ。9割以上が県外の人だから、車で1時間で来られる地に住んでいる人は珍しい。1時間ほど喋った後漢方薬を作ったが、上記のような話題がほとんどだ。もっとも彼は熱心な人だから質問は多いが、だからといって堅苦しくはならない。まるで冗談のように治す。マイク片手で治す。心のトラブルはこれしかない。