冗談

 誰よりも僕が早く使ったから、僕に権利があるのかと思ったら、今朝の新聞の大手週刊誌のコマーシャルの見出しがそのまま僕の言葉をパクって使っていた。使用料をくれるならこれからいくらでも考えるのだが、どうやら連絡なしだから無断使用か、あるいは誰でもすぐに思いつくようなレベルだから、記者達も気がついたか。 庶民から税金や社会保障費の値上げでお金を出させ、それを企業や大金持ちに移行するのがアホノミクスの正体なのだが、その金の流れを収奪される側の人間が支持しているのだから笑えぬ冗談だ。原発で大儲けをしてきた奴らが塀の中に入らずに、住民が土地を奪われ、追われ、家畜みたいに閉じこめられて暮らしているのだから笑えぬ冗談だ。勇ましいことを言う奴ほど気が弱いのが常識だが、そんな奴のために、庶民同士が殺し合う戦いにかり出されたりしたらかなわない。貧乏人こそいち早く殺されるのに、最後の砦を変えることに抵抗しないのだから笑えぬ冗談だ。 所詮この世は笑えぬ冗談ばかり。弱者は自分の首を絞めながらいつまでもその位置に留まろうとし、強者は他人の首を絞めながらいつまでもその位置に留まろうとする。