僕の薬局が岬の上にあるような印象を持って訪ねてきてくれたのだから、意外と町の中心部にあったから驚いたでしょう。と言っても小さな町ですから、町全体が半島の中に収まっていますが。  あの日、一緒に小旅行した人が、法務局からの出張帰りには驚いたでしょう。それも2回目なのですから。でも彼は唯一僕を楽しくしてくれる友人です。車の中で彼のギャグにあなたが後ろの座席で吹き出すのを僕は嬉しく聞いていました。貴女を僕の友人と紹介したので、彼もそれなりに気を遣い、普段の半分ほどのギャグしか発しませんでしたが、普段どおりならまるで機関銃のように出てくるギャグに、貴女も腹筋を鍛えられたかもしれません。今度会うときは彼も全開でしょうから、貴女もストレスを発散できますよ。ただし彼がいつまで娑婆にいるかどうかは分かりませんが。でも、娑婆にいれば貴女のような素敵な女性と一緒にドライブしたり、コンサートを聴けたり出来るって事を分かってくれればと願わずにはおれません。何十万人の土地や生活を奪い今なお凡人には手の届かない生活を持続できている輩がいて、僅か数千円のことで法務局に1年以上も出張しなければならない友人がいる。そんな不平等に怒りを禁じ得ません。  貴女と岡山駅前で別れて僕が涙声になったのを気づかれてしまいました。そこで貴女が僕の若い友人ではなく、僕の漢方薬を飲んでいる人だと明かしました。でも彼は、貴女が何のトラブルで僕の漢方薬を飲んでいるのかさっぱり理解出来ないみたいでした。それはそうでしょうね。3時間近くも僕の拙い運転の車に乗って、まだ肌寒い中国山地の町で5時間も、最後は雨に濡れたりしながら唄を聴いたのですから、どこに不調を抱えているのだろうと思ったでしょうね。  僕と同じ年の彼にとっても貴女は娘のような人です。父親世代の二人が、貴女の幸せを祈っていますよ。お子さんとも別れた彼にも、良い一日だったのではないでしょうか。貴女は僕にも彼にもとても心地よい一日を(僕には3日か)もたらしてくれました。自信を持って、人のため、貴女自身のために暮らしてくださいね。  勉強会で○○に行ったら又会いましょう。○○には貴女ととても性格の似た素晴らしい女性が3人います。いつか会って、一緒に克服していってもいいかもしれませんね。それまでに貴女が治ってしまえば別ですが。 ヤマト薬局