店頭日誌

今日、神様のようだといわれた。勿論僕の人格のことではない。人格のことなら、神様と丁度反対側にいることを自認しているから、宇宙の端から端までの距離を隔てているのは分かっている。ある年配女性の脊椎管狭窄症という最近増えたトラブルを2週間で全く苦痛がない状態に出来たからだ。余りの嬉しさに冒頭のような言葉を使ってくれただけなのだ。こんなことを書いていたら、僕のホームページの店頭日誌になってしまう。ところが、この店頭日誌、いやいや、そのホームページ自体が更新できなくなった。それを唯一できた薬剤師が来なくなったからだ。やり方を覚える気力や才能はない。誰かそういった才能を持っている人と偶然巡り会ったら、更新が再開されるだろう。  今日は睡眠不足が続いているので、身体が熱っぽくてだるくて眠くて、三重苦だった。なんとか乗りきる為にありとあらゆる薬を飲んでしのいだ。5時から一時間、いつもの女性に日本語を教えたが、冷や汗が出て疲労のピークだった。しかし、その女性の向学心に燃えた生き生きとした目を見ていると次第に元気になっていった。「一緒に来ている仲間と話をしたら、皆同じような内容だった」こう言ったことを日本語ではなんと表現するか聞かれたので「似たり寄ったり」と言う言葉を教えた。どのような内容が似たり寄ったりだったかと言うと「みんな貧しくて、片方の親がいない人が多い」のだそうだ。彼女らが持っていないものと、僕らが持っていないものは全然違う。同じ貧しさでも、僕らの方がよほど性質が悪い。