一本道

 文部科学省は30日、小中学校の給食に含まれる放射性物質を「1キログラムあたり40ベクレル以下」とする安全の目安を定め、東日本の17都県の教育委員会に通知した。食品の放射性セシウムによる内部被曝(ひばく)の許容線量については、厚生労働省が現行の年間5ミリシーベルトから1ミリシーベルトへ5倍厳しくする方向で検討している。 現行の暫定基準は、飲料水や牛乳・乳製品で1キロあたり200ベクレル、野菜や肉、魚、穀類は500ベクレルだが、文科省は「安全サイドに立ち、厳しい方(200ベクレル)の5分の1の数値を採用した」と説明している。    朝日も大したことはない。言われるままに何ら検証せずに垂れ流しているだけだ。これだったら僕でも新聞記者になれる。お上の言うことを文章にかえるだけでいいのだから。暫定基準だなんて訳も分からない、根拠のないものを中心に考えて如何にも40ベクレル以下を安全のように言っているが、福島の事故がない前は、0.1~0.2ぐらいが普通だった。それを基準に喋るべきで、400倍くらいに基準を引き上げると言うべきだ。一つ一つが欺瞞に満ちている。ドイツなどでは子供は3ベクレルくらいを目指すべきだと言われているのに。 内部被爆も5分の1に厳しくしたなんて言っているが、本来外部も内部も含めて1ミリシーベルト以下が基準だったはずだ。それを内部被爆だけで1ミリシーベルトにしてしまうと、基準は厳しくしたのではなく緩めたことになる。国民を守る発想はなく、企業や生産者を守りたいだけなのだ。この様なことを決める偉い人や役人にも子や孫、甥や姪などがいるはずだ。守りたい肉親は一杯いるはずだ。それでも尚こうしたことが出来るのだろうかと不思議でならない。もっとも企業戦士になると滅私が出世には必要条件なのだろうから、人間としてより肩書きとしてしか見てはいけないのかもしれない。人格よりも肩書きが優先される社会なのだ。人格で許されなくても肩書きでは許されるのだ。これでは多くの肩書きのない人達は行き場がない。やるせない気持ちを抱きながら萎縮した人生の道を彷徨うだけだ。遠く地平まで続く一本道を返せ。