大和先生へ 長い間ご無沙汰しています。何度もお世話になっている○○県の○○○○です。今日は、先生にお礼をお伝えしたかったのでメールを書きました。  最近、自分の中で病気のことがだんだんとささいな悩みになってきています。もう「病気」という大げさな、危機感のある問題ではなく、「自分は人に比べて少しお腹が弱い」くらいの認識になっています。相変わらず臆病で、好きな人とはまだコンサートや映画に行けない状態だし、特に症状が無くなった、困らなくなった訳ではないのですが、「別に病気って程でもないかなぁ・・・」と思うようになりました。悩んでいなければ会わなかったはずの大和先生やたくさんの素敵な人たちと出会う事ができたこと、人を常識や表面的な事柄で判断しなくなったこと、生きる目標や自分なりの信念を持つことができたこと。人への感謝や優しさを返すことが少しだけどできるようになったこと。本当に良い人を見分けられる目を養えたこと。人との縁を大切にしていれば、お腹のことなんて関係ないと最近思うようになりました。今、私の周りは、本当に優しくて素敵な人ばかりです。いままでは、上手くいかないことを全部病気のせいにしてきて、「治す」ことしか考えていませんでした。治ればすべて上手くいくと思っていました。でも実際、病気は関係なかったです。前に進んでいる○○さんや○○さんに会って、「同じ病気の人間でも、人から逃げて時間の止まっている人ばかりじゃないんだ。人を思いやる気持ちがあって前向きに頑張れる人は、病気であっても人と交わって普通に生きている。私の、自分を卑下して暗くなっていた心、ひねくれた人を拒絶していた心、自分の事ばかり考えて、思いやりすら浮かばない余裕の無さが人を遠ざけていたんだ」と気付きました。今は、高所恐怖症と同じレベルで「将来的に治ればいいかなぁ」ぐらいののんびりした気持ちです。実際、お腹の事で悲しくなることも度々ありますが、これからも、そんな事くらいじゃ人が離れていかないような、素敵な人になりたいです。まとまりのない、長文を読んでくださってありがとうございました。 ○○○○

 これも又一つの完治。自分の回りに強固な壁を築いてそれで人に大切にされたい。いわばそんな状態を作り出していた人。周りの人が変わったのではない。その人が変わった、いや元々とても繊細でガラスの心を持つ人だったが、そのままを晒し受け止めてもらうことでいいんだと気がついてもらえたとき、やっと壁を自分の力で取り壊すことが出来た。回りから差し伸べられた手に自分で手を伸ばすことが出来れば、壁は崩れる。人は信じるに値するものと体験できれば壁は崩れる。多くの人の手を借りて彼女をあるべき世界に戻すことが出来た。これも又嬉しい報告。