解決

 こんなに沢山薬を飲んで大丈夫かと思うが、こんなに沢山飲んでいるから長生きしていると思う人も多い。僕が牛窓に帰り薬局を手伝い始めた頃ならとうに亡くなっていると思われるような病気の人が最近は軒並み生きている。それも結構日常生活を送りながら。血栓のトラブルや糖尿の薬などは何十年のスパンで見ると恐らく劇的に変化している。ただそれが当事者にとってはゆっくりとしか見えないから、その恩恵に気がつかないが、傍から流れを眺めることが出来る立場の薬剤師ならよく分かる。  今日ある相談に来た男性もその恩恵にあずかっている人のうちの1人だ。大きなビニール袋に入れて病院の薬を持って帰ってもらっているが、まだ自力で何とかしようと言う意欲も失っていない。骨粗しょう症で筋力が衰え、30cmくらいの歩幅でしか歩けないが、我が家の漢方薬などで結構進行を食い止めている。それで信頼を得て時々相談を受けるが、今日の相談は不眠だった。毎晩寝付くまで2時間くらいかかるから、何とか漢方薬で眠るようにして欲しいというのだ。さすがにもう病院の薬は増やしたくないのだろう。まして睡眠薬には抵抗があるみたいだ。そこでどの程度の不眠症か確かめてみた。入眠に2時間かかるのは分かったが、その後はどうかと言うと、朝までぐっすり眠れるのだそうだ。下手をすると朝の10時頃まで寝てしまうこともあるらしい。そう説明を受けると当然次のような疑問が浮かぶ。「一体何時に床についているの?」答えは夜の9時らしい。と言うことは2時間後に寝付くのだから11時?と言うことは11時間寝ているの?僕がまだ仕事の後片付けをしている頃床について2時間寝付けない?「11時まで、起きとけ!」解決。

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