打楽器

 何度聴いても飽きない曲ってあるものだ。聞くたびに血湧き肉踊るのが、和太鼓「風人」のある曲だ。太鼓を3つ並べて女性が力強く叩くのだが、恐らく岡山県では彼女の右に出る人はいないだろう。力強さとテクニック、どちらも圧巻だ。不覚にも曲の名前を知らないがひょっとしたら「天翔ける」と言うのかもしれない。何でも、今日行われた児島湾干拓和太鼓フェスティバルのアナウンスで、アドリブ曲だと紹介された。僕はその意味がわかりかねるが、ひょっとしたら毎回アドリブでやっているのだろうか。それともアドリブで出来た曲がよくてタイトルをつけたのだろうか。和太鼓の世界では聞き手としては曲名にこだわることはあまりない。作り手のイメージと聞き手のイメージが太鼓を叩くだけで重なるほど、こちら側に感受性は用意されていない。  半年くらい前に、今年こそ風人単独の公演をやりたいと言っていたが、いまだ公表されないところを見るとどうやら難しいのだろう。熱狂的なファンはいるのだろうが、はたしてそれが会場を埋めてくれるかどうかはわからない。そう言えば県内で単独の公演を継続しているのは備中温羅太鼓だけだ。どこの団も年季が入ってきて、とても腕を上げている。僕が太鼓の追っかけをはじめてもう10年以上になるから、それぞれの団も同じようにキャリアを積んだことになる。それまでの年月を重ねると30年選手などざらではないのか。上手になって当たり前だ。  昨日までの鬱積した気持ちを解き放してくれるもの、そして明日からのやる気を注入してくれるもの、単純な 何度聴いても飽きない曲ってあるものだ。聞くたびに血湧き肉踊るのが、和太鼓「風人」のある曲だ。太鼓を3つ並べて女性が力強く叩くのだが、恐らく岡山県では彼女の右に出る人はいないだろう。力強さとテクニック、どちらも圧巻だ。不覚にも曲の名前を知らないがひょっとしたら「天翔ける」と言うのかもしれない。何でも、今日行われた児島湾干拓和太鼓フェスティバルのアナウンスで、アドリブ曲だと紹介された。僕はその意味がわかりかねるが、ひょっとしたら毎回アドリブでやっているのだろうか。それともアドリブで出来た曲がよくてタイトルをつけたのだろうか。和太鼓の世界では聞き手としては曲名にこだわることはあまりない。作り手のイメージと聞き手のイメージが太鼓を叩くだけで重なるほど、こちら側に感受性は用意されていない。  半年くらい前に、今年こそ風人単独の公演をやりたいと言っていたが、いまだ公表されないところを見るとどうやら難しいのだろう。熱狂的なファンはいるのだろうが、はたしてそれが会場を埋めてくれるかどうかはわからない。そう言えば県内で単独の公演を継続しているのは備中温羅太鼓だけだ。どこの団も年季が入ってきて、とても腕を上げている。僕が太鼓の追っかけをはじめてもう10年以上になるから、それぞれの団も同じようにキャリアを積んだことになる。それまでの年月を重ねると30年選手などざらではないのか。上手になって当たり前だ。  昨日までの鬱積した気持ちを解き放してくれるもの、そして明日からのやる気を注入してくれるもの、単純な打楽器に打ち手の真摯な魂が乗り移る。に打ち手の真摯な魂が乗り移る。