瀬戸際

 7月10日に投開票された参院選大分選挙区で当選した民進党現職らの支援団体が入居する大分県別府市の建物の敷地内に、同県警別府署員が選挙期間中、隠しカメラを設置し、人の出入りなどを録画していたことが、3日分かった。カメラの設置は無許可で、建造物侵入罪などに該当する可能性があり、県警の捜査手法に批判の声が出るのは必至だ。県警によると、カメラを仕掛けたのは別府署刑事課の署員2人。同署が設置を決め、場所は同課で判断したという。

 牛窓に帰って一番に親しくなったのは同じ年頃の警察官達だった。当時の薬局が警察署と100メートルくらいしか離れていなかったので、何かにつけて若い警察官が寄り、すぐに親しくなった。当時はちょっとしたことはほとんど薬局の薬で治していたから、来店頻度は高かった。おまけに夜勤がある職業だからドリンク剤などが重宝していたし、頭痛薬などが必需品だった。親しくなるにもほどがあるくらいの親密さで、僕は警察署の野球部に属して、一緒に練習をするくらいだった。又ある時は運転手代わりに飛騨高山の先輩に会いに行くのに付き合ってくれたりした。時には食事をともにし、すねに傷を持っている人たちと偶然鉢合わせになり、直接警察官を接待することが出来ないから居合わせていた僕の子供にお小遣いをくれる輩にも遭遇した。とにかく牛窓に帰って、仕切りなおしの僕には、かけがえのない仲間だった。そのうち段々と年齢を重ねるにつれ、まるで青年のような付き合い方はできなくなったが、なんとなく警察官とは今でも親しい。  そんな中で上記のようなニュースを聞くと寂しくなる。僕は彼らがそんな仕事をして欲しくない。僕は牛窓の中でしか彼らの仕事ぶりを見ることは出来ないが、警察官を悪く言うような人はいないし、尊敬もしている。そんな彼らに、人間関係を壊すような命令を出して欲しくない。戦争中の特高警察のイメージを何十年も掛けて払拭し、尊敬され信頼され親しまれている関係を、一部の特権階級の利益のために壊したくない。今までのように庶民に味方する、庶民を悪から守る人たちであってほしい。理不尽な命令を出す奴らこそ、摘発する集団であって欲しい。70年懸命に積み重ねてきた信頼関係を一部の得するやつらのために壊さないで欲しい。二度とあの頃には戻ってはいけないのだ。  このままでは早晩、北の将軍様や、近平糖やプー沈と同じ欲望を持った奴をのさばらせてしまう。警察官にも子供や親やいとこや姪や甥もいる。御近所さんもいれば友人も居る。恐ろしい世の中に自分達が率先してしないで欲しい。失うものがないくらい失った時代はついこの前なのだ。そんな時代にしないで欲しい。上記のようなニュースに触れると、いよいよ民主主義の瀬戸際だと思う。