太王四神記

 今度こそは、最初から見ている。今までは、偶然土曜日の夜回したチャンネルで見つけ釘付けになり、途中からやみつきになった。その反省からなのだが、特に今回の「太王四神記」は、背景が難しいので最初から見ていて良かったと思う。なんて大げさに構えることはないのだが、なかなか韓国ドラマから足が抜けない。  多くの日本人を虜にさせるにはなかなかの強かさがある。冬のソナタ、オールインワン、春のワルツチャングムの誓い、チェオクの剣、どれもに必ずライバルが登場し、美しくて心優しいヒロインが登場する。女性の心理は分からないが、男の僕がはまるにはこの2つの要素さえあれば十分なのだろう。逆にこの2つさえ設定されていれば僕はかなりの勇気を持たないと韓国ドラマから離れられないことになる。  どうも人間にはライバルが必要ならしくて、幼い頃から、学生、社会人を通しても、その存在無くして語れない。頑張る理由の上位に位置するのかもしれない。負けん気とねたみは紙一重のような気がするが、前者は生産的であり、未来志向だ。ほとんど後者で生きてきた僕は、何も創れはしなかったし、過去を引きずってばかりいた。韓国ドラマを見て,殺伐としていた僕の青春時代を架空の世界で取り繕っている自分がいる。