露呈

 やはり気付く人はいるんだ。僕だけではない、と言うか、僕が気付くくらいだったら多くの人も気づくし、さすがのアホコミでも取り上げるみたいだ。
 APECか何かの会合に石破が出席していた時のこと。彼のもとにカナダの首相みたいなのがやって来て、握手を求めた。石破は立ち上がることもなく、その場で頭を下げ手を差し伸べたトルドー首相と握手をした。トルドーは笑顔だったが、石破は表情を変えなかったように見えた。えらい威張っているな、えらい不愛想だな、この2つの言葉が僕の頭によぎって、かなりの違和感だった。自国の総理が白人の首相をあしらったと意気に感じるような人間ではない。なんて失礼な奴だと思い、とにかく不愉快だった。礼節を重んじることをことさら自慢する日本人には、見るに堪えない光景だっただろう。
 単なる政治パフォーマンスか、根っからの礼儀知らずか知らないが、そこでも又、お得意の慇懃無礼が露呈したのか。


座ったまま握手、スマホ操作に1人腕組み…石破茂首相、APECでの映像がSNSで物議 
南米歴訪中の石破茂首相を巡って、ペルーの首都リマで開かれたアジア太平洋経済協力会議APEC)での立ち居振る舞いがSNSで物議を醸している。駆け寄ってきた外国首脳に対し座ったまま握手を交わし、腕組みしたまま式典に臨んだ様子が映像で報じられており、外交上のマナーとして違和感を指摘するコメントが少なくない。APEC閉幕に合わせた各国首脳との集合写真の記念撮影も、首相は交通渋滞に巻き込まれた結果、欠席した。
各国首脳が和やかな様子で談笑する中、首相は椅子に座ったまま、スマートフォンを操作している。手元の書類をめくっていると、マレーシアのアンワル首相が近づいて握手を求め、首相も応じたが、座ったままだった。カナダのトルドー首相らが首相の椅子に駆け寄って握手を求めた際も首相は立ち上がらなかった。